叶 え て や る よ 〈T.F〉6.

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太輔が会場に入ってきて、気付いたみんなが叫んでいた。


あ「おぉ〜、あいつがアイドルってことを思い出すわ」

「充分アイドルですぅ！」

ア「あんたに聞いてないの！」

「あっそ(笑)」



幹事が集まっているところに戻って、これから始まるくじ大会の準備をした。


司会はそのままイチローとジロー。

ヒロとサブローは、賞品を渡す係り。


私とスケちゃんは、みんなのポラをアルバムにしていく準備をする。



『A』

「ん？」

『さっきさ、太輔と』

「うん」

『なんでもない！あ、始まった♪』

「ん？うん…」



くじ大会は始まって、二人がうまく進行していってくれるから、会場内は盛り上がっている。


「よかったぁ、ね」

『うん♪頑張ったかいがあったな』

「うんうん！あ、三次会のカラオケさ、抑えた？」

『あ、それならサブローがしたみたいだよ』

「そかそか、結構みんな行くのかな？」

『明日日曜だし、行く人多いんじゃない？』

「了解！」


三次会になれば私たちは会費を集めて、オーダーを聞くくらいで肩の荷が降りる。




「あははっはは、イチローのテンションやばいね」

『今日は覚悟しておけよ』

「え？」

『絶対酔うからねっ』

「んーーー、でしょうね！」



でも今日はいいよ、どれだけ酔っぱらっても私がちゃんと最後まで看てあげる！

今日の為にずっと頑張ってきたんだから。



「あ！そうだ！サブローは？」

『ん？あっちでしょ』

「今日、男になるはずなんだけどなぁ〜」

『なにそれ？』

「内緒〜♡」

『なんでだよ(笑)』




今日はサブローは、ヒロに…あぁ、楽しみ！！

実は、サブローに相談を受けていた。


そして今日は、ブーケをヒロが受け取った！なんてナイスなの！！ってことで、今日告白することになっている。





『このアルバム、すぐ渡せるから喜ぶな』

「ねっ！」



どんどん集まるポラロイド。

私とスケちゃんでアルバムにしていく。



『あ、いよいよあと少しだね』

「あ、本当だ」



ヒロたちがゲットしてきた ホテル付き夢の国ペアチケット。

私たちが買い出しに行った 自転車とテレビ。




『俺たち当たらないねぇ〜』

「本当だね(笑)」

『俺たち入ってないのかな？』

「んー？」


アルバムを見ていたら、


「私たち、ここに居ます」

『そうゆうこと♪』

「あれ？」

『ん？あ、太輔じゃん』



幹事メンバーがここに入っているのは分かるけど、なぜか太輔のポラまで入っていた。

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