【reborn】augurio... (ページ27)

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『す、すごい…』

思わず声を漏らすと、フランさんは一瞬私のほうを見た
そして、再び目の前の男に向き直ると、指を銃の形にして相手に向けた。

「素直にファミリーの情報をはいたら苦しまずに逝かせてやりますー。
　答えなきゃ、死ぬほうがましだと思える苦しみを味わって発狂してくださいー」

「術師、か…。となると私の知覚のコントロール権はないということかな」

「疑うなら試してみますー？」

そういってフランさんは、バンと小さくつぶやき、まるで本当に銃を撃ったかのような仕草をした。

すると、目の前にいた男から小さくうめき声が聞こえる
目の前の相手は何も外傷はない。打たれたと錯覚させられているのかな？
私を背後にかばってるのは、少しでも影響が出ないため…？？

『すごい…これが幻覚…』

ぽつりとつぶやいた私を無視してフランさんは続ける。

「これでわかりましたよねー？術師でもないあんたがこの状況を打開するのは不可能。
　頼みのお仲間の術死もこの通り使い物にならない。素直に吐いたほうが身のためですよー？」

「それはどうかな？」

全く動じてないといった男の態度に、フランさんはピクリと眉を寄せた。
もう一発撃ちこもうと指を動かした、その時だった

「ヴァリアーの霧の守護者は女に現を抜かし、自分の力を過信し、その結果女を失って腑抜けた幹部など恐るに足りないよ」

その言葉が聞こえた瞬間、突如空間がゆがみ

『うぅっ…！？』

激しい頭痛が私を襲った。