【reborn】augurio... (ページ26)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:13,507 hit

-18 ページ26

目の前に降り立った人物に私は思わず目を見開いてしまった

『フランさん……！？』

私の前に降り立った人物は、紛れもないフランさんだった

『ど、どうしてここに……』

そういうとフランさんはくるっとこちらを振り向いた
その顔は、いつもと同じでピクリとも変わらないが、どこからが怒っている雰囲気が漂っていた

「…お説教はあとです。それよりもー」

そういうと、フランさんは部下の人になにか目配せをした。
そしてその意図が伝わったのか、部下の方々は怪我をしている隊長さんを抱え、この場を離れた

『え、なんで…？』

まだ敵には囲まれてるはずだし、真横も通ったはずなのに…

『どうして、見えてないの…？？』

「独り言多いですねーあんた…」

ミーの幻覚です。
そう言うとフランさんは前を向き直し、私をかばうように目の前の主犯であろう人を睨みつけた

「よくもまあここまで好き勝手やってくれましたねー。」

「おやおや、まさか幹部が出てくるなんて思ってなかった」

そういうと、目の前の男はずっと手を上げ、合図を送った

「しかし、この数では、防ぎようがないであろう」

そういって、撃てと小さく呟いた

思わず目を瞑ってしまった、けど…

「あんたの頭は飾りなんですかねー」

フランさんの声がひびき、そっと目を開けると

『……！』

「ミーは術士ですよー。」

周りの敵は、皆木の根っこのようなもので拘束されていた