【reborn】augurio... (ページ25)

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予想通り伝令が届いたのはちょうど街に入ったところだった。

届いた伝令によると街の西側の人気のないところに誘い込まれているらしい。人数は約50人弱。

追い込まれている、ということはスパイがいた可能性よりは、ずっとアジトの外でみはられていた可能性が高い。
スパイがいたのであれば出かけるのがわかった瞬間本部に連絡しているだろうから、追い込むよりは直接大人数で狙ってくるはずだ

とはいえ、計画性はあることから出てきた時をさらうという計画は前々から立てられていたはずだ。

「……」

幻覚で姿を隠しながら街の西側へ急ぐ

「西側って情報しかないのかよー…」

この街は意外に広い。こんな街で一言西側だと言われても…

溜息をつきかけた、その時だった

「…！」

かすかに聞こえた銃声、そして火薬の匂い、嗅ぎなれた鉄のような匂い

「あそこか…！！」

音と匂いを頼りにミーはその場所へ急ぐ

「っ…！？」

もう1発、銃声が聞こえた
しかし鉄のような匂いは一瞬しか感じられなかった。

(あの女が撃たれたのか…？)

そうこう考えてるうちに見たくもなかった水色の髪が目に入った
あの女は部下の前に立ち、かばうように両手を広げていた

(あの馬鹿女、何やって…！？)

『私は…私は仲間を見捨てて逃げるような人にはなりたくありませんっっ！！！』

普段のあの女からは感じられないような覇気の籠った、凛とした声

(こいつ…)

大人しい、と言うよりは弱々しいやつだと思っていた
先輩たちの言いなりになってオドオドして、自分の意思などなさそうな弱い女

(こんな声、出せたのか)

｢あー…うるさいですねー。逃げる必要なんてありませんから静かにしてくださいー｣

屋根から飛び降り幻覚を作り出しながら馬鹿女の前に降り立つと

『っ…！？』

丸く見開いた、黄色い目と目が合った