第2話 ページ2
___Eiji side
「ただいまー!」
「お邪魔します」
鍋パーティー当日。
そらが家に誘うと、その子最初は結構渋っていたらしい。でもそこをなんとかってお願いして、やっと来てくれることになった。
玄関の方から聞こえる声を聞いた俺たち3人は何だか緊張して、それまでの会話をぴたりとやめる。鍋をつつきながら目で会話。
(…きたきた)
(…え、なんか緊張する)
(あれだろ、彼氏を家に連れてきた女の子の親父の感じ)
(そらが娘とかやだよ)
(僕もやだな)
(俺もやだ)
「ほんとごめんな、あいつらがどうしても会いたいって言うから…」
「ううん、いいの。こんばんは」
女の子が部屋に入って来るやいなや、みっくんが
「おー!今日はありがとう!!」
と出迎える。
俺とりっくんも立ち上がって、いきなり呼んでごめんね、と言った。その子は手土産を持ってきてくれたらしく、紙袋を俺に手渡しながらにこりと微笑む。
そうこうしているうちに、みっくんの声がした。
「じゃあ、自己紹介!
はいどーも!アバンティーズのツリメと」
「リクヲと」
「エイジと」
「そらちぃです!
つっても、Aアバンティーズのこと知らないんだけどね」
あ、恥ずかしいやつだわこれ。
「ごめんなさい、私流行りに疎くって…
はじめまして、Aです」
その子は、淡い色のニットに白のスカートを履いていて、「そらの好み」どストライク。それでいて綺麗に微笑むもんだから、みっくんもりっくんも目をキラキラさせて「よろしくね!」なんて言いながら詰め寄った。
…まあ、言っちゃ悪いけど普通の子だな。
なんとなくがっかりした気持ちになって、再びテーブルに戻り缶ビールを開けた。
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あや(プロフ) - ぜひ!ぜひ!ぜひ!続きを!!更新待ってます!! (2018年8月5日 22時) (レス) id: 5116ee690c (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - ☆ルナ☆さん» あと少しですがお付き合いください!(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 23時) (レス) id: fd69086671 (このIDを非表示/違反報告)
☆ルナ☆(プロフ) - キュンキュン/////(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年11月29日 0時) (レス) id: 915f053575 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - Cさん» コメントありがとうございます!!これからもキュンを追求していきます…! (2017年11月24日 18時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 冬春@アバ小説更新中さん» こっちも嬉しいです…!これからもお楽しみください〜! (2017年11月24日 17時) (レス) id: 2a7f43fe4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タバタ | 作成日時:2017年11月6日 15時