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「新ブルード?」
太宰が聞き返した。
「党首が変わって、若い奴がトップとかの噂がある。
拠点は不明だが…そこに花はいる。
3ヶ月前、港の近くのカメラにこれが映っていた。」
中也はパソコンを渡した。
__もたつく足を必死に上げながら、走っている男。
とても怯えていた。
後ろを振り向くと、腰を抜かし、震える手で銃を向けた。
銃を向けた方向には、黒いコートに身を包む者がいた。
そいつが手を掲げると男は銃を発砲した。
然し、海の水が手に吸い寄せられ、水の壁が出来た。
水の中で銃の威力は無くなりその場で落ちた。
「____」
黒いコートの奴が何かを告げると、水の壁は刃となり、男の心臓を一突きした。
「水を操る能力ねェ?」
中也はパソコンを取上げ、電源を切った。
「ここ最近の目撃情報はここ周辺だ。
そして、目撃情報の日程には規則性があって月の第二月曜日だ 。
つまり」
太宰はせせら笑った。
「嗚呼、明日かい」
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作者名:花蓮 | 作成日時:2019年12月31日 11時