反転した世界の中で、奏は 人形師 ページ8
__「しゅうは”おさいほう”がとくいなんですね!」__
奏は、僕達五奇人…零は二年生で、夏目と影片が中学三年生…つまり僕と奏、渉が一年生の時だ。
クラスで孤立していた僕に唯一、話し掛けたのは。
最初、僕に名をいきなり聞いてきた。
すると、すぐに呼び捨てにし、クラスで僕だけに、話し掛けるようになっていたな。
渉と、話すようになるまでは。
その時すでに、零とも仲良くなっていたな。
奏には、不思議な、人を惹き付ける力があるのだよ。
夏目の為に、貴様が約束したと言うのに。
貴様が最初に破るとはどういうことだ。
__「やぶらないでくださいね?」__
破るなと言ったのは、貴様だろう?
__「ぜったいに、はなれたり、うらぎったりしないでくださいね?」__
奏、貴様が最初に離れて、裏切ってどうする。
貴様が居なくなったら、守沢の元気が無くなって、逆に迷惑なのだよ。
僕の気も乗らず、仁兎にも、影片にも心配されてしまったのだよ。
何故、あの愚者は、奏を選んだのだ。
貴様が居なくなり、アイドル科は雰囲気が最悪なのだよ。
助けられなかった悲しみ…哀しみで、だろうな。
何故。
何故。
「奏だったのだよ!」
その瞬間、僕は光に包まれた。
__奏の声、か?
僕の意識は無くなった。
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作者名:サクシャ・ラクシャータ&雪星夜桜 | 作成日時:2017年2月14日 23時