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「ほんまに、すまん。ちょっと頭冷やしてくるわ。呼ばれたら電話してくれるか?」
「ええよ。」
スマホだけ持って白石も楽屋を出る。
「あ。」
楽屋の入り口で市丸と鉢合わせてしまった。
どうやら謀られたようだ。
「……。」
「…なんやねん、さっきから。言いたいことがあるなら言えや。」
「別に。」
いつものゆるキャラテイストの彼と違うことは、すぐに気付いた。
その大きな瞳の中にあるブラックホールに、今にも吸い込まれそうだ。
「ってか俺が奏から別れ話されてるって知っとんの?」
「まぁ、だいたいは。」
白石がカマをかけると市丸はあっさり認めた。
特に悪びれる様子もない。
明らかに市丸の態度が黒くなっていっていることに、白石は戸惑っている。
「けど意外やわ。こんなに凹んでるなんて。」
どこか突き放すように市丸が言った。
こういう態度をとられると、白石が自然とケンカ腰になってしまうという性格を見越して、わざと煽っているようにも見える。

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作者名:kanade | 作成日時:2020年6月6日 23時

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