轟轟戦隊ボウケンジャーVS特捜戦隊デカレンジャー (ページ9)

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と、そこにホージーのSPライセンスに通信が入った。

どうやら、この近くでアリエナイザーの目撃情報があったらしい。

テツも一緒に詳細を確認する。

「ロジャー。すぐに向かう。」

「…って、あれ？百合ちゃん？」

「しまった。隙をつかれたか。」

「願わくば同じ目的地だと話が早いんですけどね。」

「とにかく急いでアリエナイザーを片付けて、彼女を探すぞ。」

「ロジャー。」

―とある廃ビル―

「たぶん、この建物の中だと思うんだけど…。」

念のため持ってきたサバイバスターを構えて、廃ビルの薄暗い廊下を静かに歩く百合。

力が弱まっている左手でも感知できるほど気配が強くなっていることから、目的地には近付いているようだ。

そして、それを上回る邪気も百合の中に入ってきている。

「何なの…この感じ？」

どうやら彼女が感じている邪気はネガティブのものではないらしい。

小さい邪気が複数、百合の周りを取り囲んでいる状態だ。

「ザコラーズってとこだね？」

この呟きを合図にするかのように、邪気の正体は一斉に百合に襲い掛かってきた。