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146話 ページ20

ドーン ドドーン




 足元が微かに揺れるほどの振動と共に耳に響く大きな音。私達の間に流れる沈黙のなかで鳴る音は、静かな空気を激しく揺らす。

 私はパッと立ち上がった。


 そして、目の前に立てられた鉄柵の方へ小走りで行く。

 打ち上がった花火が、何にも邪魔されず綺麗に華やかに眺められた。




「は、始まったねっ…!!」




 ベンチに座っている美門くんを振り返ると、微笑んでこちらに歩み寄る。そして私の横に立って、柵に手を置き上半身の体重をかけた。

 様になっていて、カッコいいな…なんて呟いてしまいそうで気を引き締めてしまう。




「立花さん。」

「……?」


ドドーン ドーン


「あの、さ。」

「うん。」


ドーン バチッ


「俺の好きな人、はね。」


バチバチバチバチ


「……え?」


ドドーン


「立花さん、だよ。」




 花火の音が大きく聞こえていたのに、まるで遠くから聞こえているような感覚がする。

 耳の奥で揺れる花火の音より、ただ美門くんの言葉に驚いて、意識を全て持っていかれてしまった。


 美門くんの瞳に吸い込まれるように見入り、目が離せない。




「立花さん、好きだよ。」

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月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - カタツムリさん» コメントありがとうございます。 そして教えてくださりありがとうございます!144話の58分は、28分の間違いでした。訂正しておきます。勉強、小説、期待に応えられるよう頑張りますね!7章は今月30日公開となっていますので、楽しみにしていてください! (2021年3月22日 20時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
カタツムリ - 応援してます (2021年3月22日 16時) (レス) id: 6d691f3685 (このIDを非表示/違反報告)
カタツムリ - いつ更新するのかと毎日確認してます。頑張ってくださいね。(小説、勉強含め) (2021年3月22日 16時) (レス) id: 6d691f3685 (このIDを非表示/違反報告)
カタツムリ - 話数間違えました。正しくは143と144です (2021年3月22日 7時) (レス) id: 6d691f3685 (このIDを非表示/違反報告)
カタツムリ - この作品面白いです (2021年3月22日 7時) (レス) id: 6d691f3685 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月瀬澪海 | 作成日時:2021年2月28日 22時

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