101話 ページ1
彩side
「顔色も良くなったな。」
「菜穂ちゃんの愛の力のおかげだね。」
「愛の力って…まあ、否定はしないけど。」
皆の優しい笑顔に、また胸が熱くなる。
仲間と認めてもらえて、私を泣かせるような嬉しい言葉ばっかかけられて、優しく抱き締められた、あの日。
小さな子供のように泣いた自分とあの日、思い出すだけで恥ずかしいけどね。
ああ…今日も幸せ。
当たり前の幸せが、今まで過ごしてきたこととは思えないくらい嬉しく感じるのは何故だろう。
……きっとそれも、皆のおかげ。
1週間ぶりに入った教室も、皆暖かく迎え入れてくれた。
私の居場所ってあるんだなあって思ったら、涙が滲んで視界がぼやけてちょっと焦った。笑
「彩、卵焼きあーげるっ!」
…私のために尽くしてくれた、こんなに素敵な親友も持てたことも、嬉しい。
私は、無邪気な笑顔を魅せる菜穂に、最大限の笑顔で返す。
「それじゃあ、私は唐揚げでお返しね〜っ」
「彩の唐揚げ、美味しくて好きなんだー!」
ニコニコと笑い合う私達を見ている皆は、ほのぼのとした笑顔でこちらを眺めている。
「天使…っ」
「やばいね、心が洗われるよ。」
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月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - 七鬼押しさん» ありがとうございます!! (2021年2月2日 22時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
七鬼押し - すごく、面白いよー (2021年2月2日 21時) (レス) id: 25e2dd6576 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - ゆいさん» ありがとう!! 最高なんて嬉しい! (2021年1月31日 18時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - わー!!遅れた!!みたよ!ゆぅらちゃん! 最高!! (2021年1月31日 17時) (レス) id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
月瀬澪海 @ゆぅら(プロフ) - すずかさん» 良かった!! んふ、花火大会楽しみにててっ (2021年1月27日 16時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月瀬澪海 | 作成日時:2021年1月24日 13時