私のちょっとおかしな日常の話。

わたしのあさ 1 ページ4

ピピピピ… ピピピピ… ピ




「んぁー……あと５分寝よ」

「起きろって！」

「やだ……、ん？」




　バサッと音をたてて布団ごと体を起こした。

　なんでお兄ちゃんがここに…？




「今日、大学休み。昨日LINEしたろ。」

「あ、そっか。」




　いつも、私の朝には誰もいない。

　母親は朝早くに家を出て仕事だ。

　両親は離婚していて、唯一の兄も父の方についたからやっぱり1人。



　そんな環境なのに、私は朝に弱い。

　目覚ましも寝ぼけて止めちゃうから、ある意味がないし…。笑

　大学がお休みの日だけ兄が来てくれるから、その日の朝はまともなご飯を食べられるんだ。



　兄の名前は若武和臣。

　黙ってればイケメンな、いわゆる残念系だ。

　あともう少し、わたしを自立させて欲しいよね。その過保護ってやつどうにかして。

　自立させてなんて、こんな私が言えることじゃないけど。




「とっとと着替えて降りてこいな。」

「はあーい」




　気の抜けた返事をしたら、笑われた。

　お兄ちゃんが部屋から出ていく音がして、起き上がる。




「ん〜、今日テストじゃん」




　独り言もそこそこに、地味に気に入っている制服に袖を通す。

　市立にしては可愛い方だと思うんだよね。

　ブレザーだしスカートもリボンも赤チェックの定番だし、他の学校のセーラーも可愛いけどやっぱり南ケ丘町中だよねってここら辺ではなるらしい。

　………どうでもいいけど。笑

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