ヒロインなんて、なりたくない。７ (前編)

158話 ページ10

彩side

「じゃあ種目決めてきまーす」




　ダルそうな頼りない担任の先生に変わって仕切り始めた委員長の子に、皆ではーいとのんびり返事をした。

　
　いよいよ校内も体育祭モード。

　まだ2学期が始まって1週間だというのに、文化祭のときと変わらぬ活気で溢れかえった学校はなんだか楽しかった。


　桜ヶ丘高校の体育祭は、クラス対抗になっている。各学年の1組が赤、2組が白、3組が青、4組が黄色、5組が緑、6組がピンクだ。

　だから私達は、2組だから白。上杉くん達のクラスは3組だから青。




「種目言ってきますね〜
学年種目で、借り人競争、障害物競争。どっちかを選択します。
団種目では、大縄、綱引き、玉入れ、対抗リレー。これは決まった人数におさまっていれば1人いくつでも参加可能です。
自由参加種目で、カップル宣言！、全力50m走。これは各自生徒会管理の参加用紙で申し込みをしてください。
以上です。

注意事項は、1人一種目は必ずメンバーに入るようにしてくださいということだけです。
そして応援団は各クラス6人までなので＿＿」




　そのまま説明が続き、クラスメート達は楽しそうにメンバーを決めていく。

　その種目に合った人をどんどん当てはめていき、確かにこのメンバーなら私達のクラスは強そうだね。笑

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