あの日の私は、雨模様。

8，バルーンリリース ページ9

どんどん議事が進み次はバルーンリリース、会場にいる方々はリラックスした様子だった。




「バルーンリリースには、今後新婚生活を迎える新郎新婦の幸せが天高くまで届くようにとの意味が込められています。

２人の幸せを願って、飛ばしましょう」




　というご丁寧に説明された人達に、私達スタッフはカラフルなバルーンを一つ一つ配っていく。

　私は目の前にいた女の子に何色がいいかな？と優しく微笑みかけ、ピンクがいー！と無邪気な笑顔が返ってきたことにに和んでいた。

　頭を優しく撫で、他の方にバルーンを配る。




「先輩、完了です！」

「はーい、私も。もう大丈夫そうかな？」




　辺りを目を凝らして確認し、OKと司会さんに合図を送った。

　そして、司会さんの明るい声、合図と共に色とりどりのたくさんのバルーンが空高く舞い上がった。

　成功だ。




「やりましたね、先輩。」

「そうだね、成功してよかった。
でも宮田くん、次はお食事だから運ぼうね」





　はい！と威勢の良い返事を聞いて、安心しながら歩き出した。

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