不登校の私は人気歌.い手として活躍しています！その11

＃452　小学6年生の出来事 ページ39

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天月side

天「あの日、お父さんと話して何かがあったんだろうと思う。でも本人に聞いても何も覚えてないというし何より僕がしつこく話しかけるようにしてから今の関係に修復したっていっても過言じゃない。それまでは本当に何も話してくれなかった。だから何も知らない。知ってるのはAのお父さんだけなんだよ。」

そうなんだ。何も分からない。
多分あのことがあって余計にAがおかしくなったんだと思う。なんで僕は止められなかったんだろうって、一緒に行かなかったんだろうって後になって後悔している。

『……意味わかんない…。そんなことがあったなんて…覚えてないよ…。』

多分だけどAのお母さんお葬式の日の記憶はきれいさっぱり忘れてしまっているんだと思う。

『私が…翔兄ちゃんに話しかけなかったのはね。多分小6の時だけの話だと思うんだ。』

え？どういうこと…?
訳が分からずにポカンとしていると話してくれた。

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Aside

元々それより前、小5のころからも少しあったのは知ってる。陰口がね。
あんまりその頃は気にしないようにしてたんだよ。でも小6になってからは少しエスカレートしちゃってさ…。最初は女子だけだったんだけど男子からも虐めというか…あったんだよね…。

この前学校に行ったときに風見くんっていう子に会ったんだけど、本当にその頃の自分をそのまんま表しているようだった。

学校について下駄箱を覗く。上履きの中に画びょうが入ってる。

学校について席に着こうとすると後ろの方でくすくす笑う声がする。
気にしないようにしながら席に座って引き出しを覗くとゴミであふれかえってる。それを掻き出してゴミ箱にもっていく。

ロッカーを覗く。誰のものかもわからない雑巾が入っている。スマホが入ってる。ここに隠してるのか…。

トイレに行く。待ち伏せされてて水をかけられる。トイレの中であざ笑うような高い声が響く。そのままトイレに行かずにびしょびしょのまんま授業をさぼる。中庭で一人で座ってる。服もびしょびしょだから冬は寒い。

それからクラスに戻れば先生に怒られる。どこに行ってたのかって。授業を受けるのが面倒だったのでさぼってましたという。先生からは問題児に見えてたんだろうなと思う。

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