＃392-1 本音 ページ18
Aside
そのまま私を抱きしめたまま寝息を立て始めた…。
…いや、想くんいてすんごく気まずいんですけど？！おい。どーゆうこっちゃ！
『あ、いや、あの、これはあれだよ。翔兄ちゃんが寝ぼけてるだけっていうか…あはは』
そんな風に誤魔化そうとした。っていうかなんで私がこんなフォロー入れなきゃなんねーんだよ。翔兄ちゃんが悪いんじゃんこれは。想くんいるのに抱き着く翔兄ちゃんが悪い。
そんなことを言っても本人寝てるからどうしようもないんだけど…。
すごく気まず過ぎる沈黙の中想くんが口を開いた。
Sou「………うん。まあ今はしょうがないにしてもさ…。後でAには色々ね？もう色々我慢できないから。最近気づいたんだけど俺って独占欲結構強いみたい。」
そう言って少し笑った想くんは少し危険だなと思った。少しじゃないな。だいぶ危険だぞ？やばいぞ？危ないオーラダダ漏れだぞ？独占欲結構強いって自覚あるとか相当だぞ？私そのうち想くんに閉じ込められたりするんじゃない？さすがにないかそれは。
『あ……そっか…うん…独占欲ね………うん。色々って何されるのか分かんないけど嫌な予感しかしないやあはは。』
もう棒読みにしかならないよ…。普通にヤバいよ想くん…。
Sou「とりま天月さん目覚めたら色々お話しないとね。その前にAはそろそろこっちに来てほしいなぁ？」
もう想くん怖い。目が笑ってない。怖い。これ以上想くんに逆らったらなにされるか分かったもんじゃなかったから翔兄ちゃんのがっつりつかんでいる腕を外す。
……ことは叶わずにまた引き戻される。一緒にソファーに倒れ込んで寝る体制になる。
バックハグ状態になり、耳元で翔兄ちゃんが話す。
天「A…。こっち向いてよ……。」
すごい寂しそうな声で言うもんだからびっくりした。でもすぐに寝息を立て始めたから寝言だと分かり少し安心する。でもさ…………
これどゆこと？
『…え？あ、なんか……腕外すね…？』
まあ返事は待たないけど。すぐに腕を外して少し距離をとる。
今の何？
『あ……えっと…なんか分かんないけど……取り敢えず二人とも危ないのは分かった。うん！そんじゃばいば……』
防音室をすぐさま出ようと立ち上がって扉の方に向かうと想くんに腕を掴まれて、引き寄せられて抱きしめられる…。もうなにこれ…。
Sou「ごめん。もう我慢できない。」
それだけ言うと顔を想くんの方に向けられてキスをした。
＃393-1 我慢できない。→←＃391-1 鈍感ってこういうことを言うんだね…。
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