お手並拝見!の段 後編 ページ8
雑渡さんの合図で、的へと向かう私。
弓に矢をつがえる。
私「(室町時代も現代とあまりかわらないんだなぁ)」
そんなことを思いながら弓を見つめる。
みんなの視線が集まる。
気分はまるで、那須与一だ。
しっかりと弓を引き、狙いを定める。
そしてーーーーー離す。
タンッッッ!!!!
なんとか的に当てることができた。
私「あー。緊張した。皆さん見つめるのやめてくださいよー」
雑「まぁまぁ、いいね。きみのことだから、緊張で外すと思った。」
最もな意見を言う雑渡さん。
私「私もそう思ってました(てへっ」
いやぁ、本番に強くてよかった。
山「いやぁ、Aさん。お見事でした。真剣なお顔に、尊奈門も惚れておりますよ。」
またまたぁ〜と思いながら振り向くと、尊奈門さんは顔を真っ赤にして叫んでいた。
尊「イエッ!すごいなと思っただけで!!!惚れているわけでは!!!!」
そりゃそうだ。弓を引いている姿を見て男が惚れるなんて、どこの姫だよ私。
雑「尊奈門、うるさい。Aの好きな時にここを使うといい。
娯楽が少ないから気晴らしになるだろう。」
雑渡さんからのありがたいお言葉に感涙した。
私「雑渡さんっ・・・ぐすんっ・・・ありがとぉぉぉ!!!!」
主に鼻水を垂らしながら、雑渡さんに縋り付いた。
やっぱりこんな時じゃないと、どさくさで推しに抱きつけないし←
雑「鼻水つけるのやめてくれる?・・・片付けをしたら、城内を案内する。早く片付けて。」
手でぐいぐいと私を押し除けながらも、城内を案内してくれると言う雑渡さんの言葉に
光の如き速さで片付けを始める私。
反「組頭、私たちも同行してもよろしいでしょうか。」
壮太さんが雑渡さんに聞く。山本さんを除くその他メンバーもワクワクした面持ちで返事を待っている。
雑「ダメだ。お前たちは仕事があるだろう。持ち場に戻れ!」
却下された。と言うことは。まい・らぶ・組頭と・・・2人きり?
きゃードキドキしちゃう!
尊「組頭ぁ!」
雑「尊奈門、文句は文書で提出しろ。夕飯は一緒に取っていい。それまで任務をがんばれー」
賑やかな夕飯になりそうだなぁ。
そう思っていると、雑渡さんに腕を掴まれた。
雑「さあ、A。タソガレドキ忍者城探検ツアーだ。行こう。」
こうして雑渡さんに連れられて、タソガレドキ忍者内の探検が始まった。
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雑渡花(プロフ) - IZさん» IZさんコメントありがとうございます!亀更新ですが、ぜひこれからも読んでいただけると嬉しいです♪ (2021年8月12日 15時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
IZ(プロフ) - とても素晴らしい作品で何度も読み返したくなりました!!これからも更新お待ちしております。 (2021年8月12日 10時) (レス) id: 8c8442ffaa (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - 舞美さん» コメントありがとうございます!中々更新できずすみません。尊いとか言って頂けると、すごく励みになります! (2021年5月11日 17時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - 何度読み返しても尊いです。ありがとうございます。雑渡さんイケオジ… (2021年5月11日 17時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - あみんさん» 雑渡さん、これから色んな人にヤキモチ妬くので、どうぞ温かく見守ってくださいね!気長にお待ちください♪ (2021年1月3日 11時) (レス) id: 509f3dfa31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑渡花 | 作成日時:2020年12月19日 22時