町へ行こう! の段 ーお買い物編 3ー ページ23
きり丸くんと別れ、再び買い物を始めた。
高「Aさん、呉服屋へ行きましょう。」
尊「いつも私の女装用ばかりですからね。Aさんに似合うものを買いましょう!
Aさんは、何色がお好きですか?」
私「そうですね〜。淡い青ですかね。私の故郷は海が綺麗なので。」
尊「Aさん、海の近くに住んでいたんですね〜。」
雑談をしていると、呉服屋へついた。
高「すみません。こちらの女性の小袖を見立てていただけませんか。」
高坂さんが店の人へ声をかけると、奥から次々と布が運び込まれてきた。
店「いやー、お嬢さんお綺麗ですから、選びがいがありますね!さて、何になさいましょうか。」
尊「Aさん!こちらはいかがでしょうか?」
高「Aさん、こちらもよくお似合いですよ」
店「お嬢さん、これはどうでしょう?」
尊奈門さん、高坂さん、店の人が次々と布を当てがい、
私は口を挟む間もなかった。
あれやこれやと試したが、最終的に5つで迷ってしまった。
高「Aさん、小袖は毎日着ますから、3着は持っていた方がいいでしょう。どれにしますか?」
私「うーん、この青は欠かせないし、桃色もかわいいし・・・」
うーんとみんなで悩んでいると、お客さんが入ってきた。
店「いらっしゃい!・・おや、立花さん!」
立「こんにちは。新しい上布を見立てていただきたいんだが」
店「毎度ありがとうございます!少々お待ちいただけますか。今こちらのお嬢さんの小袖を何にするかみんなで悩んでまして・・・」
立「ええ、構いませんよ。」
店「・・・そうだ!立花さん、見立ててやってくださいよ。」
立「私で良ければ。」
店「お嬢さん、よかったですね。立花さんはすごくセンスがいいんですよ。」
私「いいんですか〜!お願いします!高坂さん!尊奈門さん!やっと決められますね」
私が高坂さんと尊奈門さんの方を振り返ると、二人はまたもや顔を背けていた。
立「・・・オホン。お連れの方、選ばせていただきますね。」
高・尊「よろしくお願いします」
そう言った2人の声はいつもより高かった。
立「さて、こちらに立ってください。」
立花さんは、真剣な顔をして布を合わせていた。
陶器のような肌に、絹のような髪。
こんな美しい人が居ていいのか。尊すぎる。
前世アフロディーテとかそこらへんだと思う。
私がそう思案している間も、高坂さんと尊奈門さんは壁に向かい立っていた。
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雑渡花(プロフ) - IZさん» IZさんコメントありがとうございます!亀更新ですが、ぜひこれからも読んでいただけると嬉しいです♪ (2021年8月12日 15時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
IZ(プロフ) - とても素晴らしい作品で何度も読み返したくなりました!!これからも更新お待ちしております。 (2021年8月12日 10時) (レス) id: 8c8442ffaa (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - 舞美さん» コメントありがとうございます!中々更新できずすみません。尊いとか言って頂けると、すごく励みになります! (2021年5月11日 17時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - 何度読み返しても尊いです。ありがとうございます。雑渡さんイケオジ… (2021年5月11日 17時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - あみんさん» 雑渡さん、これから色んな人にヤキモチ妬くので、どうぞ温かく見守ってくださいね!気長にお待ちください♪ (2021年1月3日 11時) (レス) id: 509f3dfa31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑渡花 | 作成日時:2020年12月19日 22時