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町へ行こう の段 ー化粧編ー ページ17

今日ももりもりと朝餉を食べていると、雑渡さんが今日の予定を話し始めた。

雑「今日は、市が立つから、陣左と尊奈門と町で買い物をしておいで。」

私「町ですか?やったー!楽しみですー」

雑「忍術学園に行く準備をするんだよ。必要なものを買い揃えたら、少し遊んできてもいいから。」

私「はーい!あ・・・。でもお金ないですぅ・・・泣」

この世界でのお金を持っていないことにまさかのタイミングで気付いてしまった。
どうしよう。雑渡さんの褌でも売ろうか。
そう考えていると、雑渡さんが巾着をくれた。

雑「これを持っていくといい。きみを養うのも飼い主の仕事だからね。
  ・・・それになんか、私の褌が危険な目に合いそうな気がしたからね。」

雑渡さんに、褌作戦はバレていた。

私「ありがたく頂戴します!!!」

土下座して巾着を受け取った。


朝餉を終え、部屋に戻ると、小袖を持って雑渡さんが入って来た。

雑「ほら、この小袖を着ていくといい。化粧道具も持って来たからここに置いておくよ。」

私「ありがとうございます!でも!雑渡さん!私、この時代のお化粧できませぇんっ!」

雑「あぁ、それもそうだね。それなら、私がやろう。」

まい・らぶ・雑渡さんにお化粧をしてもらうことになった。

雑「・・・はい、紅を差すから、こっち向いて。」

私「はーい。」

雑渡さんの方を向くと、思ったより顔が近く少し恥ずかしくなる。

雑「動かないように。」

雑渡さんは、私の顎に手を添え、紅をのせた小指で私の唇をなぞる。

あまりにも真剣な顔で紅を塗る雑渡さんに、ドキドキが止まらない。

雑「・・・Aの唇はぷにぷにしているね。柔らかくて美味しそうだ。」


掠れた低い声で雑渡さんに言われると、もうキュン死寸前です。
まい・らぶ・組頭の色気凄すぎる!!!!!


雑「はい、できたよ。手鏡を見てご覧。」

ドキドキしている間に、化粧が終わったようだった。
雑渡さんに手渡された鏡を覗くと、見たことない美人が映っていた。

私「え?!雑渡さん!!!忍術使ったんですか?!!すごーい!」

雑「そんなに濃く化粧してないでしょ。」

私「えー!!でも、別人ですよ!尊奈門さんたち誰だかわかんなくなっちゃいますよ!」

雑「わかるから大丈夫だ。それより、町へ行っても陣左と尊奈門から離れないように。知らない人についていくんじゃあないぞ。」


子どもを諭すように雑渡さんに言われ、元気よくはーいと返事をした。

町へ行こう の段 ーまさかの本性編ー→←学園長先生からのお返事 の段 ーおまけー



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雑渡花(プロフ) - IZさん» IZさんコメントありがとうございます!亀更新ですが、ぜひこれからも読んでいただけると嬉しいです♪ (2021年8月12日 15時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
IZ(プロフ) - とても素晴らしい作品で何度も読み返したくなりました!!これからも更新お待ちしております。 (2021年8月12日 10時) (レス) id: 8c8442ffaa (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - 舞美さん» コメントありがとうございます!中々更新できずすみません。尊いとか言って頂けると、すごく励みになります! (2021年5月11日 17時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - 何度読み返しても尊いです。ありがとうございます。雑渡さんイケオジ… (2021年5月11日 17時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - あみんさん» 雑渡さん、これから色んな人にヤキモチ妬くので、どうぞ温かく見守ってくださいね!気長にお待ちください♪ (2021年1月3日 11時) (レス) id: 509f3dfa31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雑渡花 | 作成日時:2020年12月19日 22時

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