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比較/gr ページ30

彼はいつも他者と比較する。


gr「俺とは話をしてくれないくせに、あいつとは話すんだな。」

gr「俺には笑顔なんて向けてくれないのに⋯他の奴には⋯。」


いつも重くて、いつも絡んでくる彼。

しかし、彼とは同じ会社である以外、接点などなかった。

それが今になって何故? そんな疑問を抱きつつ、今日も会社に出勤した。


gr「おはよう!A。」


今日もデスクの前で待ち伏せされていた。

周りの社員から異物を見るような視線で見られるのも気にせず、彼は笑顔を向けてくる。


『⋯おはようございます。』


ただ仕事だからと、淡白に返す。

すると、また私の元にやってきては話しかけてきた。


gr「昨日は何時に寝たんだ?」

『10時ですけど⋯⋯』

gr「⋯嘘だな。」


そう言われて急に引っ張られる。

そして耳元で囁かれる。


gr「俺はお前のことだったらなんでも知っている。⋯何故嘘をつく?」

『っ⋯⋯離してください!』


社内でこんなことされるなんて思ってもなかった。

周りからは好奇の目が向けられ、どんどん顔が熱くなる。

早くこの場から離れたくて、私は彼の手を振り払って逃げるように自分の席に戻った。

朝礼が終わると、上司である部長に呼ばれた。



「⋯今日の帰り、飲みに行こうか。」



疑問系で言わず、強制してくるのはいつも通りなので、今さらなんとも思わない。

愛想笑いを浮かべつつ「はい。」とだけ返事した。


そして仕事終わり、部長が私のデスクへと歩いてきた。


「仕事はいいよ。行こう。」


そう言って腕をぐいっと引っ張られる。

抵抗しようとしても出来ないので、その手に引っ張られて飲み屋を目指す。

居酒屋に着くと、お酒を注文された。

部長はビール、私はウーロン茶。

しかし、部長はすぐに酔ってしまったのか、私に絡み始めた。


「君さぁ〜、最近彼氏と上手くいっていないんでしょぉ?なら俺が付き合ってあげるよ〜」


完全に出来上がっている彼にうんざりしつつ、適当に相槌を打っていると、肩を抱かれた。


『ちょっ⋯⋯』


引き剥がそうとするも、力が強すぎて離れない。

そのまま部長の顔が近付いてきて、キスされそうになった瞬間___。


gr「おい、何してる。」


彼が来た。助けに来てくれた。

そう思った矢先、部長が暴れだす。

その様子を見て呆然としていたその時、私は気付いた。

・→←あとがき/有栖川.



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かな(プロフ) - みかん畑さん» ありがとうございます!皆様本当に素晴らしい作品をお作りになりますよね!私も実は楽しみにしてます (2022年7月14日 7時) (レス) id: 849b27ce88 (このIDを非表示/違反報告)
みかん畑 - コメント失礼します!作品が凄く好きで見るたびに私はニヤニヤしてます! (2022年7月13日 23時) (レス) @page10 id: b9db204dbc (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 宮 村 。さん» ありがとうございます!!後の参加者様はもっともっと素晴らしい作品をお書きになるので是非最後まで見てくださると嬉しいです! (2022年7月10日 10時) (レス) id: 849b27ce88 (このIDを非表示/違反報告)
宮 村 。(プロフ) - 初コメ失礼致します!! もう好きすぎてやばい作品です(( (2022年7月9日 23時) (レス) @page4 id: e0cd2bb1c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かな x他4人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年7月9日 10時

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