【d！】○○デレ短編集！【合作】

sha×病みデレ(酊羅) ページ12

私が胡座をかき、その上に私の彼氏であるシャオロンが座っている。向かい合わせで、首に手を回し、肩に額を押しつけて泣き続ける彼。

え？普通は逆じゃないかって？

仕方ない。仕方のないことなの。

こうなったきっかけは1時間前…



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真夜中、ふと目が覚めた私は無性に煙草が吸いたくなった。最近はシャオロンを見習って電子タバコにしていたんだけど、この前会社の喫煙室で煙草を吸う同僚のショッピを見たら普通の方が吸いたくなった。
生憎、ずっと電子タバコだと普通の方は無い。
寝巻きからジーパンにパーカーという近所の人に顔を出してもいい格好に着替えて家を出た。





幸い、夜中だからかほとんど人はいなかった。ハイライトを買って一本だけ、と思いコンビニ前で吸う。

「はぁ……。」

めっっっっっちゃ美味しい。
これ、ほんまに依存性凄いわ。

一本吸い切って、来た道を引き返した。









起こしたら悪いと思い、そっと玄関を開ける。扉を開けて違和感に気付いた。
泣き声が聞こえる。すすり泣く声が、奥から。



やっば……。



そう思った時には私の足はもう動いていて、靴を脱ぎ捨て、リビングへと直行。

そこにいたのは、首吊り用に用意されたとしか見えない輪っかのある紐を天井から下げたものと、その輪に首を通しかけるシャオロンだった。


「シャオロンっ！！！」


「………A……？」

叫ぶと、私の顔を見て我に返ったようで膝から崩れ落ちた。のを私が抱きかかえる。
ぼろぼろと溢す涙を抑えることもせず、シャオロンは私に体を預けた。

「っぁ……こわ、かったぁ…… 」

「ごめん、ごめんな。コンビニ行ってた。」

「起きたらね、Aが隣におらんくて…家の中何処にもおらんくて……携帯……繋がんないし………も、おれっ… 」

そう言えばスマホを家に置きっぱなしにしていた。

ここまで話を聞くと大体わからるだろう。






そう。





シャオロンは、かなりの私依存症だ。

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