10話起き...ろ...? ページ11
『………………ありゃ?』
目が覚めたら何故か見慣れている天井だった。
外はもうすでに日は登っているようだ。
私は…確か文次郎にお説教を受けて逃げようとしていたはず…
「A!起き…ろ…?」
『あ、留三郎!ちょうどよかった!』
留三郎なら何か知っているかもしれない。
そう思いタイミングよく現れた留三郎に声をかけた。
「Aが…自分で起きただと!?これは幻覚か!?それとも…偽物!?」
『あのー…普通にAですー。私が1人で起きてたっていいじゃん!』
いやいや、酷くない?
さすがにムッときたのでちょっと強めに言い返した。
「いいや、まだ確証はない!その面を剥せ!」
留三郎は面がなんちゃらって言って私の頬を引っ張ってきた。痛い。
『やめてよ!三郎じゃないんだから変装とかしないよ!本物だって!』
「確かに、面はしていないようだ…」
やっと信じてくれたようだ。
『まったく…私が自分で起きただけでそんなに疑う?』
「す、すまなかった…」
『まぁ、いいや。ところで留三郎、私なんで部屋にいるんだっけ?』
やっと用件を話すことができた。
ここまで長かったなぁ(遠い目)
「覚えてないのか?俺が運んだんだぞ?」
『え、うっそォ!ごめん!重かったよね!?』
は、恥ずかしい…
「いや、重く
ん?言葉に違和感を感じたのは私だけかな?
『つまり、軽くもなかったと。』
「い、いや、そういうわけでは...!」
留三郎が必死に弁解を始めた。
重くはないと言っていることをとりあえず信じておこう。
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作者名:sue | 作成日時:2018年7月3日 21時