おとなりさん ２【宮近海斗】

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宮近くんはもう頬杖じゃなくて
机に突っ伏して本格的に寝てるから
隣に座ってほっぺを突くと
うっとうしそうに眉間にしわを寄せて
ほっぺを突いた人差し指を無意識で握られる

握られた指をちょっと揺らしながら

『2人とも帰っちゃったよ〜』

そう話しかけると
また眉間にしわを寄せて
今度は眩しそうに少しだけ目を開く

「、、んー」

『元太くんと松倉くん
帰っちゃったよ？』

一回じゃ理解できないくらい
寝ぼけてる宮近くんに
もう一度そういうと

握られてた手が離されて
髪を両手でかきあげるみたいに顔をあげながら

「え、帰ったの、、」

まだ眩しそうな顔で部屋を見渡す

『宮近くんもちゃんとベッドで寝なきゃ
私もそろそろ部屋戻るね？』

まだ酔いが覚めてない
ぽやぽやした宮近くんが可愛くて
頭をわしゃわしゃしながらそういうと

「もどるの？」

ちょっと赤くなってる目で見つめられる

『もどるよ』

「なんで
こっちいればいいじゃん」

『えっ』

そんな事言われると思ってなかったから
戸惑って何も言わないでいると

「ん？」

不思議そうに私の顔を見る

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