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百九十三話 ページ11

「…本当だ、案外写真と全く同じ猫って見つからないもんだね。」


「そうなんですよ…。」


かなり長い間探したが、お目当のミケは見つからない。


ここまでくると、本当にいるのかどうか…。




「すみません、昼ご飯まで奢ってもらっちゃって。」


「あぁ、気にしないで。良いお店教えてもらったよ。ありがとう。」


「いやでも、かなりの出費じゃ…。」


その言葉に苦笑いを浮かべる。


「神楽ちゃんいるからな。」


ふと振り返るとお腹を満足そうにさすっている神楽ちゃんがいる。


「お代返します、って言いたいところなんですけど…。」


「“依頼料”のうちとでも思っとけばいいよ。歳下が歳上に金銭面の事で気を使うんじゃありません。」


「ありがとうございます。依頼受けている側なのに色々してもらっちゃってなんか申し訳ないです…。」


「そこは困り顔をするとこじゃないだろ?」


俺が笑いかけると志村くんも軽く笑って見せてくれた。

すると神楽ちゃんが唐突に声をあげる。


「ア、私分かったネ!」


「ん?何が?」


「お前さてはホストダロ!」


「ホスト…?」


神楽ちゃんにビシッと指差しされる。


なんだろう、ホストって。


「あぁ、確かにそんな雰囲気あるかもね。」


志村くんも頷いている。


「田舎から出て来てここでガッポリ儲けるつもりだったアルネ!」


白状するヨロシ、その方が楽になるネ!
とすっかり何処ぞの取調室モードの神楽ちゃん。


「ごめん、ホストって何?ポストなら分かるんだけど。」


「いや、全然違いますから。ポストなんて2歳の子でも分かるじゃないですか。」


「流石に2歳は…。2歳半ぐらいかなぁ?」


でも最近の子は発達が早いのかな?と頭を抱える。


「そこまで真剣に考えられても…。」


「あ、そうだね。ごめんごめん。」


「じゃあ、そっちの方も案内してやるネ!」


「そこはあえて通らなくてもいいんじゃない?」


「これだから新八は。あそこを通らずして歌舞伎町は語れないネ!」


「でもミケ探さないといけないだろ?案内はついで程度でいいからさ。」


「もうミケはいいネ。そこら辺の三毛猫持ってけばバレないダロ。」


「急に適当になったね!」


「…まぁ、そうですね。いつも最終手段として使ってるんですよ。飼い主の方も大抵気づかないし。」


「…それはそれでどうなんだろうか。」





ほらほらと神楽ちゃんが手を引っ張ってくる。









妹みたいで可愛すぎる…!

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大和もなか(プロフ) - REMIさん» 更新の間隔が遅めとなってしまってすみません。そろそろ勉強に本腰を入れないと…、という状況なので今後更に遅くなってしまうと思われます、ごめんなさい。 (2016年11月15日 7時) (レス) id: a4335a8203 (このIDを非表示/違反報告)
大和もなか(プロフ) - 白猫さん» 有難うございます、途中不安になりながら書いている時もあるのでわかりやすいと言って頂けると嬉しいです!これからも頑張っていけたら、と思います! (2016年11月15日 7時) (レス) id: a4335a8203 (このIDを非表示/違反報告)
REMI - 面白い!早く続きがみたい! チラッ (2016年11月13日 23時) (レス) id: 52dbecf78a (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 凄く面白くて一気読みしました!顔文字とか///とか使ってないのにわかりやすくてでも、くどくどした説明でもなく分かりりやすくて読みやすかったです!これからどんな展開になるのか予想もつかなくて更新がすごく楽しみです!頑張ってくださいね!! (2016年11月7日 8時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
大和もなか(プロフ) - 微々華さん» ありがとうございます!更新スピードがこれから先またゆっくりになってしまうと思われますが、もし良ければお付き合い下さいませ…! (2016年10月4日 6時) (レス) id: 72ac6e219f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大和もなか | 作成日時:2016年8月24日 0時

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