《銀魂》鬼神と化す、姫 (ページ26)

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長く生きてりゃいつかは役に立つページ26

桂の家

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桂 : A！
ここまで来たのなら、話すべきだろう！？

『…嫌だ』(数十回目)

桂 : …いい加減にしろ。

『……』

桂 : …A。

…最近考えてたこと、それは
晋助達と星潰しをしていた途中での出来事、

敵の写真をみた瞬間
見知らぬ写真が浮かんできた。

間違えなく一番小さい女の子は私。

あの時の目、
攘夷戦争の真っ只中の目と同じらしい。
私にはその記憶さえない。

『……最近考えてたんでさぁ、ずっと昔のことを。

私は家族の記憶がない。
母も父も仲の良かった女の子も全員、
思い出が全てない。

私にはなんで記憶がないのか、
こんな……みんなと違う力があるのか。

私は何者…なのか。

何も…思い出せない。…何も……。』

その時、視界が綺麗な黒髪によって遮られ、
優しい香りに全身が包まれた。

『………。
やめろよ桂ぁ～キショイよー？』

桂 : …強がらないでいい。

『…な、ことねぇ……。』

強がってなんかない。もうなれてる。
今まで思ってないとでも思ったのか。

そう、言いたかった。…けど……。

桂 : …A。
……俺は酔っぱらいだ。
明日には何も覚えてない、安心しろ。

『……っ。……うっ…ひっく……うわあぁん―』

その日、久しぶりに声を出して泣いた。

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？side

？ : …チッ……Aのやつ何処にいった…！

？ : …くそっ……はやくしねぇと……！！