志麻くんの弟は。3【男主】

97-過去編- ページ7

彼都side

祖母の家では、普通に、いや、母には無視されたが、過ごせた。父の葬式も終わり、落ち着いていた。


今は、新しい家に引っ越し、一週間と２日。

志「彼都。」
「ん？」

志「…俺、独り暮らししたいと思ってんだ。」
「…え、？」

この家から、出るってこと？

志「母さんにはまだ伝えて無いし、どうなるかは、わかんないんだけど、」

…にいちゃんがこの家を出る…。

「…そっか。頑張れ。俺も、お父さんの分、頑張ろうって、決めてるから。」
志「…うん。…あのさ、」
「んー？」
志「彼都、一緒に住もうよ。」
「…え？」

独り暮らし、じゃないの、？

志「…俺、耐えきれんもん、母さんと、彼都見とって、」

確かに、お母さんは、俺と話してくれなくなった。

志「…彼都は、なんも悪いことしとらんのに、」

「…じゃぁ、にいちゃん、もし、住めるなら、一緒に住ませてよ。」

志「…ん。」


これは、俺のわがまま。
にいちゃんは、俺の大好きな家族だから。
ちょっとでも、一緒にいたい。居づらい家から、解放されたい。


「…わがまま。」

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10話くらい考えた過去編、手違い(？)で吹っ飛んだ。泣く。

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