志麻くんの弟は。3【男主】

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彼都side

「ｯｯ、はｯ、っ、…ｧ、」
涙が溢れる。

嫌な夢を見た。まるで、またあの日を繰り返したようで、

「…、っ…ｧ、」
息が、しにくい。


坂「…なー、くん？…どした、」

となりで寝ていた坂田が起き上がる

「ｯ…、ぅぁ"っ、…」
坂田を見て安心したのか、俺は何かが切れたように涙流す。

坂「…大丈夫、大丈夫やからなー。」

様子を見て、ただ事じゃないと思ったのか、俺をそっと起き上がらせ、ﾄﾝﾄﾝと背中を叩いてくれる。

「ｯ、しなないでっ…、」
坂「俺はそんな簡単に死なんよー。大丈夫。」

「…ﾋｭｯ、ぁぅ"ｯ、…」
坂「…深呼吸、しよか。大丈夫。落ち着いてな、」

ｽｯ、と息を吸おうとすると、何かが引っ掛かるようになって、うまく吸えない。
怖い。


「…さか、ぁ、…ｯ」

坂「ん。大丈夫…ここにおるよ。、大丈夫やからなー、」

しばらく坂田がﾄﾝ､ﾄﾝとしてくれて、落ち着く。

坂「…落ち着いたか、」
「…うん。」

息を吸うと、ｽｰ、と入ってくる。

坂「よし。帰ったらまーしぃに言っとくんよ？一応俺からも連絡入れとくし。」
「…わかった、」

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