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6、「放課後」 ページ6

I-side








放課後。



俺はなんとなく、Aのクラスに向かう。




が、そこに本人の姿はなくて。







同じクラスの理子ちゃんに聞いてみると、

「なんか『バイト先探す』って帰ったわよ?」

ということらしく。






伊藤「バイトぉ?!」


赤坂「わっ、なによ」


みつは「いーじゃねぇか。それよりも俺にスパゲッティ奢れ」


伊藤「なんでバイトなんか…」


赤坂「いいじゃんバイトくらい。
伊藤ちゃんどうしてそんなこと気にするの?」


伊藤「だってそんなことしなくたって(ウチ)が……」






言いかけてハッとする。



目の前の二人から好奇心と怨み深い視線を向けられ、
俺は思わず廊下に後ずさり。







三橋「おいまさか……」


赤坂「Aちゃんの言ってた下宿先って……?」


伊藤「いや、その、俺ももともと知らなくて」


三橋「てっめぇぇ!!あんな美女とひとつ屋根の下なのか!!
ふざけんなよぶっ飛ばす!!!」


伊藤「なんでだよ!」








とてもわかりやすい反応の三橋に
危うく胸ぐらを掴まれそうだったが、

なんとか回避。



そのまま廊下を走り出した。









?「伊藤さん!」









校門の外に出た瞬間、

聞き覚えのある女の子に呼び止められた。




振り返ると成蘭のセーラー服を着た女子が一人。





俺に気づくと駆け足で走り寄ってきた。








伊藤「京子ちゃん!」


早川「伊藤さん!よかった、まだ学校にいたんですね」


伊藤「えと……どうしたの?」


早川「期間限定のパフェ、食べに行きたいなぁ……って」








恐らく思春期の俺は簡単にドギマギしてしまう。



女の子、しかもこんな可愛い子から
デートに誘われてしまったのだ。



ドキドキしない男が居ないだろう。

舞い上がりそうになるのも仕方ない。









…………。









脳裏を幼馴染の存在が掠めた。



いつもそう。




学校や、他の場所で、

女子と話すたびにAを思い出してしまう。









早川「伊藤さん?あの、具合悪かったら……」


伊藤「え?あ、あぁ、ウウン、大丈夫!
じゃぁパフェ行こっか!何味のパフェなの??」


早川「アボカド♡」


伊藤「……ん?」









しかし、そんなデートはあとから俺を追いかけてきた


三橋によって完全にブッ壊されるのだった。









.









.


付き合ってませんヨー…

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しぅ。(プロフ) - なーなー@今日俺さん» なーなーさん(´;ω;`)見に来てくださりありがとうございます!亀よりも遅い更新頻度ですが楽しんでもらえるようがんばります! (2019年5月10日 9時) (レス) id: bf467c2801 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - やたーーーーー!!!!!!新作ダーーーー!!!待ってましたーーーー!!!!!叫び疲れましたーーーーー!!!!! (2019年5月5日 20時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ - いえいえ!いつもお忙しい中、更新お疲れ様です(*^^*) 少しでもしうちゃんのお力になれたなら嬉しいです!これからもがんばってね! (2019年5月3日 23時) (レス) id: 5f3b97153b (このIDを非表示/違反報告)
茶乃豆 あん子(プロフ) - 体に良さそう笑 (2019年5月3日 19時) (レス) id: a5cb8bdaa1 (このIDを非表示/違反報告)
しぅ。(プロフ) - 茶乃豆 あん子さん» おいしそうだよね(棒)笑笑 (2019年5月3日 19時) (レス) id: bf467c2801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぅ。 | 作成日時:2019年4月23日 17時

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