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【第九十二話】 ページ45

福沢から溢れる恐ろしい憎悪と殺気を感じた銀と立原はダッと走り込んだ。
だが持ち合わせていた刀が銀の短刀を、立原の銃を真っ二つに割く。


福沢が森に斬りかかった瞬間だった。

「...刀は棄てた筈では?
孤剣士『銀狼』___福沢殿」

「メスで人を殺 す不敬は相変わらずだな___森医師(せんせい)


森は福沢の喉元にメスを立て福沢は後ろから刀を森の喉元に立てていた。
互いは視線だけを合わせると「相変わらずよ幼女趣味か?」
「相変わらず猫と喋っているので?」と聞き罵りあった。



が、福沢はたちまち幻影の様に風化しいつの間にか森の数メートルにいた。
公園の茂みにはフードを被り心配そうな顔をした谷崎の姿があった。

「.....立体映像の異能か」

森はこれ以上の会議は無駄と判断したのか「楽しい会議でした。続きはいずれ、戦場で」と告げ公園を後にしようとした。


「今夜、探偵社は詛いの異能者『Q』の奪還に動く」

「...それが?」

福沢の言葉に森は足を止めた。

「今夜だけは邪魔をするな、互いの為に」

「何故」


それが探偵社とポートマフィアの、唯一の共通点だからだ___


『この街を愛している』


「街に生き、街を守る。組織として、異国の異能者に街を焼かれる訳にはいかぬ」

「ギルドは強い、探偵社には勝てません」

公園のオブジェに座り込む太宰と言葉を交わそうと森は太宰に近付いた。

「ではまた太宰くん、マフィア幹部に戻る勧誘話は未だ生きているからね」


その言葉に太宰は嫌悪を覚えた。

「真逆、(そもそ)も私をマフィアから追放したのは貴方でしょう」

「君は自らの意思で辞めたのではなかったかね?」


「森さんは恐れたのでしょう?いつか私がボスの座を狙って貴方の喉笛を搔き切るのではと...。

嘗て貴方が先代にしたように」


森が先代を殺害する現場を見ていたは、紛れも無く太宰であったのだ。そう語る彼の目はけして光っておらず森の顔付きもまた嘘の笑顔で包まれていた。

すると太宰は

「鬼は他者のうちにも鬼を見る、私も貴方と組むなど反対です」

とにっかりとした笑顔で彼らを見送った。

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星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時

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