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【第六十四話】 ページ17

それからは何度も撃ち方の練習だ。銃の種類を変えては、何度も撃ち射った。
ナイフ投げも試した、ナイフからサバイバルナイフ、包丁まで全て。

それでも答えはどれも同じ、見事なまでのド真ん中だ。
こればかりはAの異能力のお陰ではない。

彼自身の才能だ。

「見事だ」

「...ありがとう」

Aは何度も撃たれ、打たれボロボロになった的を見つめた。
もしあれが探偵社の皆だったら、もしあれが乱歩さんだったら...。


考えただけでもゾッとした。


「(一刻も早く、皆に会わなきゃ...そうじゃなきゃ)」

最悪自分は、ギルドの暗.殺者(アサシン)に戻りかねなくなる。

────〇────

団長の休憩の合図を受け取り、お茶を淹れることとした。
Aは何だか昔に戻った気分に浸っていた。

「(モンゴメリは...ああ、メイドだから他のお仕事もこなしてるんだよね)」

Aは黙々と茶を淹れる。団長が好きだと言ってくれたラベンダー茶だ。
ストックが沢山在るってことは、結構愛用しているのだろうか...。


「淹れてきたよ、はい。ラベンダー茶」

「フフ」

「...?何?」

「いや、実はな...お前が此処を去って以来、モンゴメリはこの茶ばっかを淹れていたのだよ」


お前の居場所が分かった時も、この茶を淹れてもてなそうと言っていた、と団長は続けた。

じゃあ、あの時のあのお茶は...。

モンゴメリの事情は察したが、口には出さないようにしよう。


「...もしかして、飽きた?ラベンダー茶」

「いや、そんなことはない。寧ろこれを毎日飲んで、お前のことを待っていたんだ。何時かお前のラベンダー茶が飲めるのを楽しみして...」

「それって体に悪いよ〜アハハ」

「それ程お前を待ち望んでいたんだよ」


俺の笑いに合わせ、団長も鼻で笑った。

何だか昔に戻ったみたいで心地よいと思いながら、この状況を楽しんでいる自分が恨めしいとも思った。

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星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時

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