検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:78,320 hit

【第六十一話】 ページ14

ここはとある隠れ家。
探偵社はここを隠密の拠点とし、会議を行うことになった。

「皆聞け、嘗て__三日か二日前には戦争を免れる途は在った。

しかしその途も今や閉ざされた。社の鏖殺(おうさつ)を謀るマフィア、社の簒奪を目論むギルド、この両雄より探偵社を守らねばならぬ」


「太宰、説明を」と言う社長の言葉より、太宰は作戦の説明に入った。



先ず探偵社は人員を守勢と攻勢に分ける。ギルドとマフィアに奇襲戦法で抗うのだ。

守勢の福沢、乱歩、与謝野、賢治の要は何と言っても与謝野を守ること、彼女がいる限り治癒に関しては安全圏である。

そして攻勢は「甲」と「乙」の二つに分ける。
「甲」の国木田と谷崎は隠密能力を、「乙」の太宰と敦は異能無能化で敵の横合いを叩くという戦法だ。



「この戦の肝要は、この拠点を隠匿することです。
敵の異能力者総出で此処に雪崩れ込まれると、守勢が保ちませんから」

太宰はニコッとした笑顔を付け足した。

「そしてもう一つ」


「ギルドから島村を奪還することだ」



「島村は今、ギルドに誘拐...いや、取り戻されている」

「取り戻されている...?社長、それは一体...」

「今言った通りの事だ。島村は、元ギルドの人間だ」

社長の声に、皆がどよめき室内の空気がピリッとなった。
国木田は先程の売られてはいないという言葉の意味がやっと理解できた。


「社長、Aくんが元ギルドの人間だという情報に、間違いはないんですね?」

「間違いない。ギルドの団長が交渉にやって来た時、横浜にいる一人の青年を探していると言っていた」

「それが...」

「ああ、島村のことだ。写真もある」


そう言い、社長は一枚の写真を取り出した。
そこに写っている青年は、それこそ髪型などは全く違うが笑顔はAそのものだった。


だが相手はギルドだ、Aを奪還すると言ってもそう簡単にはいかない。その上、マフィアも関わっている。



「三組織の内、生き残るのは一組織のみだ!
闘う他に活路はない!!


三組織 異能力戦争だ___!!!」

【第六十二話】→←【第六十話】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (128 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
218人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。