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tk.

すごい。

ほわほわとしていた空気が、一気に張り詰めた。
俺たちの反応に、何も感じてない薮くんだけが目を白黒させている。

ある意味ここまで鈍感だと、意図的なものさえ感じるけど。

「お目覚めになられたようね」

「ええ。光くん薮くん、テーブルずらそうか」

慎重に廊下側へ動かす。その間に葉月さんが、襖に寄り添うようにしながら声を掛けた。

「お目覚めでございますか」

彼女の問い掛けに数秒の沈黙。

『お入りください』

思わず三人で顔を見合わせた。

特徴的な伊野尾くんの声が、全く違う響きを持ってる。

「いのお…」

「待った薮、葉月さんが先」

腰を浮かせ掛けた彼を光くんが制した。
そう…この場合(・・・・)、最初に声掛けするのは当主たる葉月さんだ。

「失礼いたします、計様」

すらり、と開け放たれた襖の向こう。
寝ていた布団を背に、伊野尾くん…『計様』は正座をしていた。

寝かせた時と同じ、半袖のシャツと緩めのデニム。服装は変わらないのに、俺の目には着物姿に見えて思わず目を擦った。

「少々失礼を…計様、こちらをお羽織りくださいな」

布団の向こうにある箪笥から、たとう紙に包まれた着物を取り出した葉月さんは、伊野尾くん…計様にふわりと掛けた。

『ありがとう。ああ…やはり馴染みます』

柔らかく微笑む計様に、葉月さんも頷いてる。

「改めてまして、計様。(わたくし)は伊野尾の現当主をつとめております、葉月と申します」

『葉月殿。この子の祖母上殿ですね』

「はい」

『彼には随分と負担を掛けています…申し訳ありません』

頭を下げる計様に、葉月さんが首を横に振る。

「どうぞお気になさらず。……あまり時間もございませんからね」

潜められた声に『計様』も頷く。

「さて。薮さん」

「はっ、はい!」

座卓を退かしたスペースに正座していた俺達。
向き直った葉月さんに呼ばれた薮くんが、ピシリと背筋を伸ばす。

うーん…対峙しても変化なし、か?

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夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» こちらこそいつもありがとうございます😊そうですね、紫さん他の3人よりちょっぴり大人です。次章もぜひ遊びに来てくださいね〜☺️ (1月12日 21時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
黄色いうさぎ(プロフ) - 更新ありがとうございます。紫さんが色々と紳士的な対応でいいなって思っております。この先現実世界で何が起きるのか楽しみです😊 (1月12日 19時) (レス) @page49 id: ef1652ec47 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ましろさん» 可愛い黄色さん💛お持ち帰り案件ですよねっ🤭さて、現実世界でなにが起こるんでしょうか😅次章をお楽しみに〜😊💕 (1月12日 8時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 泣き上戸な黄色さん可愛すぎです🤣どうにも『さわり』が気になるところですが😁平和の戻ったふたりのこれからのお話も楽しみです〜✨ (1月11日 21時) (レス) @page50 id: f14529ed1c (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 黄色いうさぎさん» 計さまったらさらっと謎を残して逝かれましたねぇ😅ぇええ、そんな嬉しいことをありがとうございます😆書けたらいいなぁ😊💕 (12月22日 21時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏夢 | 作成日時:2023年7月23日 22時

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