病 弱 な お 姉 ち ゃ ん【神威】

インフレーション ページ34

モジャ公side


うーん…


「こっちも…そっちも…ええ品じゃのぅ。」


さっきのおっちゃんと話がすごぅあってな？
他の商品見せてもらってるんやけど、どれもこれもええ品ばかりで、迷っちょるんや。


「まあ、ここでしか手に入らない物もあるんでねえぇ。」


「ほぅ…」


変わった形の機械に、凸型の装飾品。
扉の奥には、各武器が揃っているようじゃ。
かなりのいい品ぜよ。


「コレはええのう…取引してほしいぐらいじゃき。」


キィ


「お前が取引する相手は宇宙にいるぜよ」


扉が開いたかと思えば、そこには見知った顔がおった。


「ん？陸奥ぅ…なんで此処にいるんじゃ？」


「はぁ…バカ船長。もう忘れたんか。おまんの上着の裏に小型発信機と通信装置を仕込んじょったはずぜよ。」


「ああ！そういえばー」



上着をめくると確かに発信機があった



「此処じゃ話しにくいきに。外に行くぜよ」



「えぇ…まだ此処の商品見ちょ____いだだた…む、陸奥ぅう!?もうちょい優しく引っ張って_____」


「…おまんにはこれぐらいがちょうどええ」


「痛だだだたた____…」


___
_


Noside


「それでぇ……陸奥ぅ？どうしてそんなに離れてるんじゃき」


茶屋にて話しをするものの、陸奥は３つ席を空けて話をしていた。



「もしかして…わし匂う？匂うんか、なあ陸奥ぅ」


「それ以上近寄るな」


「えぇ!?それってやっぱり匂うか！臭いんか！」


「…」


「無視ィイ！？」


「はあ…おまんのせいで、次の売買の取引が遅れてしもうた。取引先はかんかんじゃ。」



陸奥は編み笠を深く被ると目を細め辰馬を横目に見る。



「それはすまんかったなあ〜あははは。」



「笑い事じゃないゆうちょるじゃろ…。それに、おまん厄介な奴に関わってるそうじゃな」



「はあ、厄介？わしの人生で厄介なのは、陸奥おまんだけじゃき_____あだっッ痛いぃ痛い」



「…わしの人生で厄介なのは、何処ぞの馬鹿な船長だけにはいかない、いうことじゃ。」



「？どういうことじゃ」



「おまんも知っちょるじゃろ。星海坊主を___奴には子供が3人いちょる。一人は今や名を聞く宇宙海賊春雨第七師団の団長。一人は地球に家出してるらしい。そして問題なのはもう一人の方じゃ。その娘の名は____」



「嗚呼！これは、アレか。なんや知らんけど、流行したっちゅう“ 君の名は ”！！」



「…おまんは新海誠監督に詫びるべきぜよ」



「？あはっははは。それはすまんのぅ」








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