病 弱 な お 姉 ち ゃ ん【神威】

お返し ページ17

鳳仙side




「何の用だ」



路地裏の壁に背を向け此方を見つめる女が一人



「……」



「何か不服でもあると言うのか…小娘」




そう言うと小娘は小さな笑みを浮かべた




「いいえ…不服なんてものありませんよ。逆に私は貴方に感謝の言葉を伝えに来たまでのこと」




「何んだと？」




「貴方のおかげでこれから神威は強くなれる。そのことに対してのお礼と…これからのあの子のことを、頼みに来ました。」





此奴…




「きっと、あの子は鳳仙様について行くと思うので……面倒ながらどうかよろしくお願いします」




そう言い頭を下げた小娘




「ふん…ただの気まぐれにすぎぬ」



「ふふっ…そうですか。それではこれで_____」



「…待て小娘」



「何でしょう？私これから私用があるのですが…」



「ふ…私用か？」



そうは見えぬがな…



「えぇ……少しお返しをしに」



ニコリと嗤う小娘の眼は冷たく、冷笑な微笑みを浮かべていた。





_________________
_____

路地裏



「すみません…少しよろしいでしょうか？」



チ「あ？なんだこの女」


チ2「此奴アレだ…あの病原菌の…」


チ3「ああ、あの糞餓鬼の……で、何の用だよ？真逆、体でも売りに来たってのか？ぶっハッハハハハ。ま、売りに来たところでお前みたいなひ弱な女買わねぇがな」



そう言って私の方へと近づき嘲るチ3




「ふふ……好き勝手言ってくれるわね」




そう言う人ほど_____早死にするのよ？




ドガアアアァァァアッッンン




チ「え…⁇」

チ2「ぶ、ぶっちやあぁぁあっん！？！？」




パラパラと崩れる壁

そこにめり込むチ3




「てめえッ！」


チ2「ぶっちゃんッッ！おい！無事かッ……？なっ…ち、血がッ……」




ふふ…



「話しかけても無駄ですよ…………もう、死んでいますので」




チ「な、何したッ……」

チ2「……あわ…あ、あ」





「？…話を聞いてなかったのですか？私はお返しをしに来たんです」


「神楽への暴力行為の振る舞いと、…神威への複数からの虐めに対するものと、この前の…私に対する蹴り、ですよ」



まったく



チ「なッ…な、何が…こ、こっちに来るなあああッ疫病神がッ！」



五月蝿い口ね



チ2「…うぅそ、わ…ややっちゃんッ！！」



チ「……」



チ2「やっちゃんづっ！！」




「ふふっ…後一人ですね」




→続

出会い(番外編)→←子兎

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