痛む心と体 ページ7
あぁ…苦しいッ
助けて_____
アレは私がまだ5歳の頃
当時、此処洛陽にも病気が流行っていた時期があった
それは_____一度病にかかれば死ぬ
そう云われていたもの
私は幼いながらその病にかかってしまった
_____
ーー
「はぁっ……はぁッ」
苦しい…誰か…助けてッ
はぁっ…はぁっ
「_____して_____の」
誰…
「〜〜ッッ」
話し声が…聞こえ…る
誰の…?…お母さん…?お父さん…?
「あんなに苦しそうなのに何もしてあげられないなんて…」
「江華…」
「神晃…」
お母さん…?
「俺がAの病を治す方法を見つける!だから……ッッ」
「だが……この病はッ…」
「そうだな。…普通ならもうとっくに死んでる」
「ならどうして…Aは生きてるの?」
な…に…
「こんなに苦しんでるのに…楽にも死ねないなんて」
はぁっ…
「まさか_____アルタナの……」
アル…タナ?
「それはないだろう…」
「これ以上…は
あの子が…かわいそうで_____」
かわい…そう…?
はぁっ…私は…
何…なの
誰か…助けてッ
ドクンッ
ドクッ
……
_____
〜〜
二日後
私の病気は落ち着いた
普通なら死ぬ筈の病なのに私は死ななかった
目を覚ますと母さんが涙を流しながら私に駆け寄ってきた
でも…父さんは違った
私を見る目が母さんと違ってた
私は今でも父さんのその目が忘れられない
まるで…_______“ 化物 ” を見るかのような目だった
否…あれは化物よりももっと…
この世のものではないと云うような、そんな_____目
・
バッ
「……ッ」
あぁ…嫌な夢
布団から出た私は水を飲むため台所に向かおうと部屋を出た
廊下を歩いていると母さんの部屋から声が聞こえてきた
そっと中を伺う
母さんが神威と神楽を抱きしめ
「あの人と一緒になったのは、あの人の隣に居たかったから…産まれてくるあなた達の隣に居たかったから…。だから神威…あなた達はそのままでいて」
そう言っていた
……
私はそっと玄関の扉を開けて外へ出た
少し歩いたところで止まる
「…そのままでいて、か」
無理よ…母さん
神楽はともかく、あの子は…神威は変わる
…変わるしかないの
私は止まってしまったけど
あの子にはその選択しかないでしょうね
「残酷?…いいえ。これもあの子の為」
はぁ…
今日は嫌な日ね
第3節: 変わりゆくもの
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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歴史クイズ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2022年8月29日 18時) (レス) @page23 id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 飴さん» いいえ。誤字などわざわざ教えていただき有難いです。ありがとうございます!最近更新できず待たせてしまっている状態でこちらこそ申し訳ないです。亀更新ですが、よろしくお願いします。 (2018年10月20日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - とっても面白いです!あの、生意気で本当に申し訳ないのですが、「停まりゆく者」で「ご注文の粗茶です」というセリフがあるのですが、粗茶の意味は粗末な茶、上等でない茶、という意味です。注文するものではありません。生意気に指摘してしまって本当にすいません! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 2b842d3a3b (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 山乙女 桜さん» そう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございます。 (2018年7月24日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - なにこれ面白い (2018年7月24日 18時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金糸雀 | 作成日時:2017年2月25日 18時