足の不自由な遊女の私と貴方との恋物語(銀魂)

三十七の夜 ページ40

高)テメェ…(ｷﾞﾛｯ

威)おー、怖い怖い(ｸｽｯ

高)Aは

威)殺 そうとした彼女さんを取り戻しに？

高)…

威)高杉、あんたの目的くらいわかってるさ
師の死は辛いだろうね。大切なものを失うのは辛いだろうね。

高)うるせェ…

威)どんなに足掻こうが死 ねば残るのは屍だけ

高)黙れ

威)一度道をずれればそのまま。人にとっては言葉だって、行動だって刃物だしね。

高)やめろ

威)君はAを一度でも亡 き者に、しようとした。それには変わりない

高)テメェに何がわかる!!

威)知らないよ。知る権利すらないよ。でもわかる…俺だって既に失う道を歩んでるから

高)は？

威)俺の母さんは死 んだ。病 死だよ

高)!?

威)あの時は俺だって幼かった。何が起きたかさっぱりだったよ…父さんは仕事ばかり…母さんを、失って神楽は1人…俺は助けられなかった

高)お前…

威)Aだってもう短い…そうなのにあんたは一度でもその人生を殺 そうとした
いくら気が変わってもAを…ｯ

神威は力こぶを作り殴りかかって来た

高)いｯ…

威)どんな過去があろうがそれはお互い様ｯ！遊女を…Aを悲しませたあんただけは許さないよ

神威は息をする暇を与えず殴り続けた

高杉はそれを跳ね返すしかなかった

その時





あ)…晋…助…様ぁ…神威…様

フラフラになりながら口を手で押さえながら必死でこっちを見てるAが居た

抑えてる手と手の間からポタポタと血が出ていた

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