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迎えた夏休み。バスに揺られやってきたのは海だ。
窓の外には陽の光を反射して白く輝く海面が見えて、その奥には果てなく青空と入道雲が続いている。前に座るゾムやショッピくんまで、珍しくその景色に無意識に囚われているようだったが、俺はバスが発車してからずっと、スマホ画面を見つめたままだった。
今頃彼女は何をしているだろう。宿題か、昼食か。もしかしたら案外昼寝とか…＿＿＿＿そんなことを考えて、すぐに思考を振り払う。なんたって自分は、ここまで彼女に固執しているのだろうか。俺は確かに、離れていこうとしている彼女に焦りを感じていた。
この焦りも、ふとした時に考えてしまう思考も、恐らく恋と呼ぶに相違ない。きっと誰に聞いても、いくら疎いやつに聞いても、全員これは恋だと言うのだろう。
俺は、彼女が好きだ。
今はそう断言出来る。去年の夏、Aが笑顔で俺を見た日から、俺は恋に落ちたんだ。
そして、春に、行動した。
でもそれが、きっと、失敗だったんだろう。
期待なんてするべきじゃなかった。
これが、今の俺が出した答えだ。
｢…しま、さん…｣
｢………チッ…｣
｢コネシマさん｣
｢あ？｣
｢着きましたけど、降りないんすか｣
いつの間にか停止していたバスは、どうやら目的地に到着したらしい。前方から既に荷物を手にしたショッピくんに声をかけられて、俺も自分の荷物を持って、彼の後ろを着いていく。
バスから降りるとむわりとした外気が素肌を包み込む。最近はいくらか乾燥してきたが、それでも鬱陶しくまとわりつく熱気は勢いを増すばかりだった。
バスが再発進して去っていく。その間にも、ゾムが楽しげに声を上げた。
｢メシ！！メシ行くで！！ラーメン行こうや｣
｢んーまぁ…さすがに昼やし腹減ったな｣
｢あつい…つめたい…あまいものを…｣
嫌そうな顔をしながらもトントンはゾムの誘いに乗った。その隣のグルッペンは、今にも死にそうな顔をしてそう呟いた。あいつ暑さに弱そうやな。
ゾムの食害ルートは避けられそうにないと、俺も素直について行こうとした時、すぐそばに居たショッピくんが挙手をする。
｢コネシマさん、具合悪いらしいんで後から合流します｣
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なーや(プロフ) - こちらでもコメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです(泣)まだ夏の話ですけど終わりまで見て下さい笑m(_ _)m (2021年4月10日 22時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
相馬(プロフ) - 更新されると､まだ終わらないっておっしゃってましたけど、あ…また日付が進んでいく…と思ってしんどくなります笑毎日更新されるのが楽しみです！！ (2021年4月10日 20時) (レス) id: 7501b9a05e (このIDを非表示/違反報告)
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