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そして迎えた放課後。ホームルーム後にAに視線を向けると、どうやら彼女もこちらを見ていたようで、ついてこいという意を込めて指先で指示を出して先に教室を出た。
彼女を待つことなくさっさと階段を上る。すると、パタパタと足を音を立てながら彼女が追いついてきた。その後も目的地に着くまで声をかけずに後ろを着いてくる彼女は、カルガモの子供のようで少し可愛い。
図書室までやって来て、俺は事前に借りていた鍵を取りだし扉を開けた。
実は、あのクッキーの袋には彼女を放課後に呼び出すメッセージを書いたのだ。
「鍵わざわざ借りてきたの？」
「おう。てか俺図書委員やし」
「そ、そうだったんだ」
「似合わへんとか、思ったやろ」
「え！？」
「ははっ、図星かいな」
明らか動揺する彼女。どうやら俺には図書委員というイメージが無かったらしい。まぁ、普段の俺を見てればそうだろうな。うるさい自覚はある。
もう見なれた図書室へ足を踏み入れる。当たり前だが、解放したばかりのそこには誰も居なくて、頼むからこの後も誰も来てくれるなと心の中で願う。
「なぁ、頼みがあんねんけど」
「うん、何？」
「…勉強、教えてくれへんか」
「勉強………？」
「再来週、テストあるやろ？それに向けて勉強したいんやけど、俺の周りろくな奴居らんねん。頭いいやつは何人か居るけど…借りなんて作ったら後でなんて言われるか………」
そう、再来週には一年最後の期末テストがある。俺の順位は学年で言うと真ん中かそれより下だ。別に今の現状で俺は不満はないが、どうせなら点数をあげてもいいだろう。
真意は、それではないのだが。
「なるほど…。そういうことなら、私でよければ教えるよ」
彼女は目立つ方ではないが、確かテストの順位は高かったはずだ。俺の頼みを快く引き受けてくれた彼女にお礼を言う。
久しぶりの緊張感に高鳴る心臓を上から少しだけ押さえ込んだ。
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なーや(プロフ) - こちらでもコメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです(泣)まだ夏の話ですけど終わりまで見て下さい笑m(_ _)m (2021年4月10日 22時) (
レス) id: 8296248943 (このIDを非表示/違反報告)
相馬(プロフ) - 更新されると､まだ終わらないっておっしゃってましたけど、あ…また日付が進んでいく…と思ってしんどくなります笑毎日更新されるのが楽しみです！！ (2021年4月10日 20時) (レス) id: 7501b9a05e (このIDを非表示/違反報告)
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