12話目 ページ13
それは突然だった。
「神威……どこ行ったのかな」
いつもなら帰っているはずの時間に、神威が帰って来なかった。
「放っとけ、そのうちひょっこり顔出さぁ」
神昴と神楽が飯を頬張りながら淡々とそう言う。
確かにこんな事は何度もあった。
でも違う
…なにか、胸騒ぎがする。
「私、見てくる!」
そう言って家を飛び出すと、辺りを走り回り神威の姿を探す。
何処かで怪我をしてるんじゃ無いか。
悪い異星人に捕まってるんじゃ無いか。
そんな不安がどよめき、私を焦らせた。
「神威ーーーっ!!」
細い路地にも、屋根の上にも。神威の姿は見つからなかった。
そんな時だった。
入り組んだ道の方から、人の話し声が聞こえる。
ゆっくりと近付き、塀の死角から声の方を覗いてみる。
『ほんとにこんな場所に夜兎なんていんのかよ』
『ぜってぇ〜居るって!
なんでもよ、すげぇ弱い夜兎が居るって話だぜ……それに子供も。
そいつら誘拐して売り捌けばよぉ……』
「…!な、……っ」
口に手を当て、その場から一歩後ずさる。
どん、
と何かにぶつかる感触に浸る。
173人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にじゅうろく(プロフ) - 応援コメントはとても有難いのですが、コメント欄での作品宣伝はご遠慮下さい。申し訳ございません。 (2016年10月16日 17時) (レス) id: 13ede948a0 (このIDを非表示/違反報告)
江戸の兎 - すみません。江戸の兎です。宣伝させていただいたのですが、タイトルの方に少し誤りがありました。「銀魂 君の罪は重いのか。 (神威)」でした。本当にすみませんでした。この作品、まだ全然更新してませんが、よろしくお願いします。 (2016年10月16日 15時) (レス) id: 7c6ad326a8 (このIDを非表示/違反報告)
江戸の兎 - マジ俺得小説見つけちゃった!みたいな感じです。更新、頑張って下さい!……失礼ながら、宣伝させていただきます。私が初めて作っている小説、「銀魂 君の罪は重いのか。 神威」を宣伝させていただきます。ありがとうございました。 (2016年10月16日 15時) (レス) id: 7c6ad326a8 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき ふのり(プロフ) - 神威すきらぶさん» おお、ありがとうございます!楽しんでいただけるよう頑張りますね。 (2016年4月25日 0時) (レス) id: 2929c85743 (このIDを非表示/違反報告)
神威すきらぶ - 更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年4月24日 22時) (レス) id: e2d32a154b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にじゅうろく x他1人 | 作成日時:2016年4月22日 0時