本 能１２【銀魂】

第３４５話　神威SIDE ページ48

俺は余計に意味が分からなくなった


神)どういうことなの？


美緒に向けて振り上げた拳に、


無意識に力が入る


・


美)・・・だからAさんを、ここに残す訳にはいかないんです！


美緒の説明に、


俺は振り上げた拳を下ろし、


美緒の胸ぐらから手を離した


・


美緒の話ではこうだった


憐の結婚相手はある戦闘種族で、


彼らは春雨に対してテロを計画している


憐との結婚を条件に、彼らは春雨から手を退くと言っている


さらにその結婚相手は、美緒たちの兄と手を組んでいる可能性が高い


今ここでAを止めて春雨に残せば、


美緒たち真選組が憐を連れ戻しに行った場合、


Aに危険が及ぶ可能性がある、ということだった


・


ア)じゃあ・・・春雨はどうなるんだ？


俺の後ろでアブトが言った


ア)Aを止めないとしても、
あんたらが憐を連れ戻しちまったら、
この誰もいないスッカラカンの春雨にテロが・・・


美)そうです。
だからそうならないために・・・っ！


美緒は俺たちに頭を下げた


美)あなたたちに協力していただきたいんです！


神)協力・・・？


美)はい。アブトさんと・・・


桃)桃です。


美)・・・桃？もしかして・・・っ！


桃)はい。以前、兄がお世話になりました。


桃が真選組の隊士たちに頭を下げた


美)アブトさんと桃さんには、
Aさんたちと合流して憐を連れ戻していただきたいです。


ア)Aさん“たち”？
Aのやつ、1人じゃないのか？


美)散花くんや神恋ちゃんたちと一緒でした！


桃)散花が！？・・・アブトさん行きましょう！！


ア)え、ちょ、おい！！


桃はアブトの腕を掴んで、


停船所の方へ走って行ってしまった


　

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