第333話 美緒SIDE ページ36
・
「宇宙海賊春雨にテロを計画してる天人らがいるようで」
その言葉と手紙を照らし合わせる
これはやばいかもしれない
肝心の憐は、半日ほど前、神威さんと一緒に春雨へ向かってしまった
あたしはとりあえず憐に電話した
・
美)結婚・・・する気ないよね?
憐)・・・したくねぇっつったら、嘘になる。
でも、してぇっつっても嘘になる。
・
憐はAを一途に思い続けてる
それは一目瞭然だった
でも
美)ちなみに、そのお姫様はこう言ってる。
憐が自分と結婚してくれたら、春雨からは手を退く・・・って。
こう言ったら突然真剣な声になって、
その女の連絡先教えろって言い出して
あたしが手紙の最後に書かれていた電話番号を読み終えると同時に
電話は切られてしまった
そのあと何度電話を掛け直しても、
憐は携帯の電源を切ってしまったようで出なかった
震える手で、今度はAさんに電話する
・
A)憐、結婚するって言ってた・・・。
美)・・・えっ!?
A)結婚することになった・・・って。
・
こうなるとは思ってた
あの童貞こじらせバカなら、こう言ったらこうするだろうって思ってた
美)Aさん!?・・・Aさんっ!?
Aとも電話が途切れてしまった
・・・どうしよう。
そう思い視線を手紙へと戻す
焦るあたしの頭の中で、
ある記憶が蘇ってきたような気がした
この手紙の力強い字体に、あたしは見覚えがあった
・
「美緒さん何してんの?」
美)・・・!?
顔をあげると
そこにいたのは監察の山崎だった
美)あ!あのさザキっ!!
山)何ですか!?
美)屯所にいる隊士たちに、今すぐターミナルに向かうように伝えてもらってもいい!?
山)えぇっ!?何で俺!?
美)副長命令だって!!
山)・・・わかりました、言っときます。
山崎はあたしの前を通り過ぎ、
隊士たちがまだ集まっている食堂の方へと走っていった
・
あたしは手紙片手に、自分の部屋へと急いだ
ふすまを閉じ、薄暗い部屋の中で机の引き出しを開ける
埃をうっすらとかぶった封筒を引き出しから取り出すと、
封筒の中から手紙を出した
それはまだあたしが空天の星にいた頃、
あたしと憐の兄、"
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革ベルト
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然 - 本能シリーズ久々に読みたくなってきちゃいました。時代が変わってもなお読み進めてしまうのと、最終回がないこの銀魂らしさといいますか。。2021年になっても応援してます。できれば最後の最後まで見届けることができたらと思います。更新楽しみにしてます。 (2021年7月6日 0時) (レス) id: f0e687d64b (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - 神美さん» コメありがとうございます!頑張ります!!(灬´ ω `灬) (2014年11月12日 20時) (レス) id: 6bcac12ade (このIDを非表示/違反報告)
神美 - 更新待ってました!苺飴さんこれからも頑張ってください!応援してます(^ω^) (2014年11月12日 20時) (レス) id: ae3cdd8c9b (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - a6さん» 返信すごく遅くなってごめんなさい!ちゃんと覚えてるよ!! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 92b6edfb6c (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - 優凛さん» 返信遅くなってごめんなさい!今でもちゃんと覚えてるよ!!応援ありがとう!頑張ります!! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 92b6edfb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2012年8月19日 22時