本 能１２【銀魂】

第３３０話　神恋SIDE ページ33

・

恋)涼は・・・どう思う？


・


あたしがそう聞くと、


涼は


涼)うーん・・・


と言って頭をかいた


・


・・・だよね。


わかんないよね


恋)・・・なんか、ごめn


涼)いいんじゃねぇの


恋)・・・えっ！？


涼)別にどっちにしようとかさ、そういうの考えないでいいと思う。
なんにも考えないで、今のまま進めばいいと思う。


恋)今のまま・・・？


涼)俺もさ、一応空天と人間の間の子だから。
おんなじようなことで悩んで抱え込んだこともあった。
けど、そういう風に考えるようにしたら、楽になったっていうか、なんとかなった。


・


涼)でも俺の場合は、空天も人間も武器はこの刀だけだし・・・。
俺、お前が羨ましいな。刀と傘とか超かっけぇじゃん！！自信持てって！！


涼はそう言って、ニカッと笑った


あたしもその笑顔を見て、自然と笑顔になった


・


あたしは空天でもあり夜兎でもある


今のままでいいんだ、そう思った


涼の言ったとおり、なんだか楽になった気がする


・


恋)・・・そうだよね！ありがとう！！
ごめんね、話遮っちゃって・・・。で、話したいこと・・・って？


涼)あ・・・うん。


涼は数秒黙り込んでから続ける


涼)あのさ・・・神恋はさ、友達いっぱいいる？


恋)・・・え？


・


あたしはなんて答えようか迷った


あたしの周りには今、友達がいないから


神鈴やアブトや高杉・・・


あたしがパパとママ以外で話したりする人たち


でもこれは友達じゃない


友達・・・ってより仲間だよね？


高杉にとっては仲間でもないし！


ま、あんな奴、こっちからお断りだけど！！


・

恋)・・・いないよ。でも、今はいる。


涼)・・・えっ！？


恋)あたしの友達は・・・涼だけ。


・


5年程前に会って以降


ずっと会っていなかった涼


本当はずっと一緒に遊びたかった


・


涼)・・・ほ、ほんとに！？


涼はあたしの言葉に驚いたようだった


恋)うん。そう言う涼は？友達いるの？


涼は首を３回ほど横に振ってから口を開いた


涼)いない。


・


涼)俺の友達も、神恋だけ。


・


嬉しかった


・


涼)俺、もう神恋に友達って思われてないんじゃないか・・・って不安になって。
真選組での仕事もお休みだったから、神威さんたちの船にこっそり乗り込んで・・・来た。


恋)え！？大丈夫なの？


涼)・・・た、たぶん。


・


トイレの中に、


少し大人になったあたしたちの声が響いた

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