小さな神威くんの飼育係

第127話 『再開』 ページ46

お風呂に入り終わり、旅館内を歩く
温泉に入るなんて久しぶりの事でつい長風呂して
しまった。


神威もうお風呂入り終わったのかな？なんて
ぼんやり思っていれば、ドン！！と誰かにぶつかって
しまう。



『あっ、すみません！』



と顔をあげれば、そこには総悟が立っていた




『げえ！！！？？』



｢人の顔見といて、その反応はねェんじゃねえかｨ｣



と眉間にシワを寄せ、不愉快そうに
私を睨みつける総悟



なんで総悟がここに…！！？


いや、そんなことよりも私がAだとバレたら
非常にまずい、



『イ、イエ、スミマセンデシタ〜〜』



ここはひとまず、
さっさと退散しようとそそくさその場を去る
すると ｢ちょっと待ちなせェ｣と腕を掴まれた



｢……お前、どっかで会った事ありやした？｣



とじっっと顔を見つめられる
まずい、ひじょーーーにまずい。どうしよう
なんて思っていれば、背後から
聞きなれた声が聞こえた



｢人の女に何ちょっかい出してんのさ｣


『(か、かむいいいいいい！！！！)』



全く最悪な時に来てしまった神威。
バレないだろうが、こいつが来ると色々と厄介だ
墓穴を掘ってしまう




『あ、いや違うんだ〜、ちょっとさっき
ぶつかっちゃってさなんでもないから行こう？』




と声を変え、神威の腕を引っ張る
が神威は微動だにせず、総悟を睨みつけている




｢へぇ〜あんたらそうゆう関係？
こりゃーおもしれぇや｣



なんて新しい玩具を見つけた子供のように
笑う総悟。こいつとは付き合いがあるから分かる
こういう時のこいつの笑顔は危険だ



｢その女もそうだが、
アンタもどっかで見たような気がしてしょうがねェ｣



｢あァ、その気に食わない顔何処かで見た事あるような気がするよ。俺も。｣



｢へェ、言うねえ｣



とバチバチと火花が散る二人。
全く旅行来てまで知り合い同士で喧嘩して欲しくない
と言っても口じゃ何言ってもこいつらは絶対に
引かない。かくなる上は

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