小さな神威くんの飼育係

第125話 『神威の怒り』 ページ44

「え？そんな怒ってどうしたのさ？」



なんてヘラヘラ笑う男達に神威は丸い目を
鋭くさせ、威圧する



「誰の女に触ってんだって聞いてんだよ…！」



と蹴り飛ばした神威に男達がいとも簡単に
吹っ飛ばされる




あれ？女の子の姿でも案外強い？



「あいつに手出した事、後悔させてあげるよ」



なんてとんでもなく怖い顔で手を鳴らす
神威にさすがに止めに入った




『もーいいよ神威！大丈夫だって！』




「許すわけないだろ、お前は甘すぎるんだよ
こうゆう事は身をもって教えてやらなきゃね」




とゆっくり近づく神威に
男達は化け物だと、逃げる




「待ちなよ」



『待つのはお前だー！！
こんな所で騒ぎ起こすなってば！
私は大丈夫だから！』



なんて、神威の腕を必死に
掴みそれを阻止すればようやく諦めて
くれた様子、




「…気に入らない。
どいつもこいつもお前を馬鹿にするなんて」




とふつふつとあいつの怒りが私に
伝わってくる




それにふふっと笑を零し
あいつに笑顔で




『ありがとう』




と礼を言った




ー
ーー




なんだかんだあったが、
ようやく旅館につき、阿伏兎共合流した私たち




「俺がいなくても平気そうだな」




なんて笑う阿伏兎に





「地球人ごときに負けるかよ」




とケロッとしてる神威




「お前用無しだから、
違う部屋予約しといたから」





と、私たちと随分離れた部屋に
阿伏兎の部屋を一室儲けた





「ったくひでぇ話だぜ
ま、何かあった時は一応呼んでくれ」





と消えていった





『…なんか阿伏兎可愛そうだわ』




「別にいいんじゃない？
俺は今日1日あいつ居たこと忘れてたよ」




なんてケラケラ笑った神威だった

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