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第114話 『真実』 ページ33

宇宙では朝も昼も夜もない。
だが、地球の時間に合わせて起床し、就寝する
のが春雨での決まりになっている



ピピピピ、



静かな部屋に夜中の1時を知らせる音が響く。
時計を見て、もうそんな時間か、と欠伸を1つ。




「今日は早めに寝とくかあ〜」



と伸びをしてから己の寝具に寝転がる。



(明日はAの部屋でガールズトークでもするか)



なんてぼんやり考えながら瞳を閉じた



が、その数分後、扉の方からコンコンと
ノック音が聞こえた




「…こんな時間に誰っスか?迷惑もいいとこッスよ」



なんて訪問者に向かって愚痴を吐くが応答がない



一体誰だ…?とイラつきながらも扉の鍵を開け
その訪問者にガンつけた



「なっ…、し、晋助様ァ?!」




訪問者はまさかの己が敬愛してやまない晋助
そんな人に迷惑もいいところ、だなんて
愚痴を吐いてしまい何たる愚行と心の中で
土下座をする




「晋助様、い、一体こんな夜更けに何用っスか?!
ま、まさか、よば 「あの女についてだ」




そうっスよねーーーー…なんて淡い期待も
簡単に打ち砕かれるまた子。




まあ、いい。





「それで、聞きたい事って言うのは…?」





と首を傾げるまた子に晋助は静かに口を開いた





「お前らは、あの夜兎族の女で空いた穴を
埋めている気か」





「あ、空いた穴とは…一体なんの事っスか?
夜兎族の女って、Aの事っスよね?」




と質問を質問で返す
すると晋助は片方の眉をピクっとあげた後
不機嫌そうに 「…あいつと呼ばれてる女だ」と答えた



「晋助様、空いた穴を埋めている訳じゃないっス
夜兎族の女、葉月。それが今のAなんスよ
信じられないかもしれないっスけど、
Aは、肉体が死んでも心は…心はまだ
生きていたっス。その心が葉月の肉体に
転生したんスよ。」




と説明すれば晋助は目を見開き黙りこくった




「晋助様も疑問に思った所があったはずっスよ
あの、神威の行動だったり、葉月、いや
Aの言動だったり、不審に思った点が
あったはずっス」




と晋助を見て言う。
すると、晋助はすまねえ、と言い、
踵を返し、何処か決心したかのような顔で
去っていった




「…晋助様。Aをよろしく頼むっス」




そんな彼女の虚しいつぶやきは晋助には
届かなかった






ーー

第115話 『怒りの矛先』→←第113話 『笑顔』



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xoxo(プロフ) - アイリスさん» コメントありがとうございます!続編で、神威の女体化について書かせていただいてます!教えていただきありがとうございました!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 063a388b5a (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あと、もう一つ気になったのですが、最新話あたりのかむいの女体化はいつ解けたんですか??理解能力がなくて、、、、、教えていただきたいです、、 (2021年7月31日 2時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 次の話はいつになりそうですか?!!!楽しみです!!更新頑張ってください!!! (2021年7月31日 2時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ぱむさん» ありがとうございます!読者様のお言葉が私の励みになります! (2021年6月5日 17時) (レス) id: 2d95697784 (このIDを非表示/違反報告)
ぱむ - 今まで読んだ神威の小説の中で1番面白くて好きです!更新楽しみに待ってます! (2021年6月5日 14時) (レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:xoxo x他1人 | 作成日時:2018年11月10日 17時

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