第80話 『動揺』 ページ48
神威side
ー
ーー
やっぱり俺が求めていたのは、色恋だとか愛だとかそんなしみったれたものじゃない、
俺が求めていたのは戦場だ
スパァン！！
『神威！』
どこからともなく聞こえた声、その聞き慣れた声に
俺のどす黒い感情が喚き出す
｢フン、どうした神威。よそ見はいかんな｣
と鳳仙の一撃が頬に入り、後ろへと吹っ飛ぶ
｢よそ見？それは違うな。アンタの力がどんなものか
ためしにくらっただけだよ｣
まあそんなものか、と笑えば
鳳仙に鼻で笑われた
｢クククク、お前も難しい男だ｣
そう言って、旦那と対峙する
心配ない、あの女は俺自ら殺るよ
と呟き拳を握りしめ鳳仙同様構える
｢どうだかな｣
とニヤリと口を歪めた俺と鳳仙は同時に
走り出した。が、その瞬間
『神威、止まって！』
｢ッ…お前ッ！！｣
邪魔だ
俺はお前を、殺す
｢失せろ！｣
ー
ーー
ドシャッ
と音を立て落ちたのは誰かの腕。
ぽたぽたと地面に血溜まりを作る
『あ、れ？生きてる...』
とゆっくり瞼を開けば、バキンッと音を立て
構えていたあたしの刀が音を立て壊れた
『か、神威』
あたしを殺さず、止まってくれた
「...俺の腕1本であんたらの喧嘩が止まれば
上出来だ。旦那これに免じて、団長の不始末を
許してくれ。俺達ｧ、あんたと戦争しに来たん
じゃねェんだ。ただ上の連中は
俺達を裏切らねェという証拠が欲しいだけ」
と阿伏兎が鳳仙に言えばあいつはフンっと
鼻で笑い興ざめだと言った
「貴様らなどどうでもよいわ
ただこのわしの国、吉原を奪うというのならば
貴様らに地獄を見せようぞ」
と殺気だち鳳仙は踵を返す
そして去り際、少しばかり神威に顔を向け
鳳仙はこう言った
「神威、貴様もワシと同じ道を歩むことだろう
その女を殺れなかったそれが答えだ」
そう言ってその場を去っていった
「興ざめはこっちだよ
そんなにここに居たければ、ここで
干からびて死んでいけばいい」
そう言ってあたしのことを一切目もくれずその場を去る神威にあたしは背後から彼の名を呼んだ
『待って！話したい事がある！』
と言うあたしに神威は静かに口を開いた
「阿伏兎、そのうるさいのを追い出してきて
耳障りだ」
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迷い猫 - キタコレ……神小説キタコレ……！う…うおおおぉぉぉ(((殴ハイスミマセン……でもほんとに神小説です！頑張って！ (2021年10月10日 12時) (
レス) @page38 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - リクのやつありがとうございあしたぁー！！すごく良かったです〜本編楽しみにしてまーす！ (2018年10月24日 22時) (レス) id: b961faacf7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ここねさん» わかりました！短編で作らせて貰いますね！時間がかかってしまうかもしれませんがお待ちください！いつもありがとうございます！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: ad4333d411 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - 是非是非！えーとじゃあリクエストします！なんか、高杉との絡みがあってそこで神威ともなんかあって…！みたいなのが見てみたいです！あと、お気に入り登録しました！よろしくお願いします( ＾∀＾) (2018年10月12日 19時) (レス) id: b961faacf7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ここねさん» 高杉との絡みも！とのお願いならば絡ませる事も可能ですよ＾＾ (2018年10月12日 19時) (レス) id: ad4333d411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2018年9月18日 3時
