小さな神威くんの飼育係

第79話 『君の心』 ページ47

『神威！』




と、スパァン！と襖を勢いよく
開けたあたしに目を丸くする阿伏兎、余程驚いているのか、なんでお前さんがここに…と口を開け閉めしてる





｢なんでここへ来た?!
今の状況わかるだろ！お前さんがここに居れば
鳳仙の旦那と一緒に殺されちまうぞ！！｣





と言われ、うるせェこのタコ！！！と暴言を吐いてやった





『分かってるっつーの！！でも、どうしても
あいつと話したいんだよ！！
それにあの鳳仙と戦ってるだなんて
心配でしょうがない！』





と言えば、阿伏兎は確かになァ…と呟いた





｢あのどちらが倒れてもおかしくねェぞ
…あの二人をどうにかして止めなきゃならねェ ｣






そう言った阿伏兎は冷や汗を垂らしうーんと考えている。確かにあの二人を止めなきゃ、大惨事になりそうだ。それにあいつの流れる血を見たくない、






そう思いあたしは、分かった。
と阿伏兎の目を見てこう言った






『あたしが神威を止める。
阿伏兎は鳳仙の方を止めて。』






そういえば、阿伏兎は、何言ってんだ！
とあたしを怒鳴った






｢んなことしても、あのバカ団長は止まらねェ！
Aもろとも殺されるのがオチだ！！｣





といい、あたしを引きとめようとする阿伏兎だが
大丈夫だよ。と苦笑しあたしは二人の間に飛び込んだ





｢A！くそ、……やるしかねェ！
一か八かだ！！！｣






そう言った阿伏兎もあたしに続いて二人の間に
入る、






『神威！！止まって！！！』






と刀を鞘からぬき、刃ではない方を向け、
神威からの攻撃に備えた







｢…！！ お前ッ…｣







ズシャッ

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