小さな神威くんの飼育係

第39話 『よ し わ ら へ 。 』 ページ5

『はぁ？吉原？』




とお菓子を食べる私の横で
マントを羽織る神威、準備をしているとゆうことは
今から行くのだろうか




「そ、お前は来るなよ。
後あまり春雨内ウロウロするな
念のため言っておくけど」




とジロリと見下ろされあいつはスタスタ
出て言ってしまった。





『…って平然と私の部屋から出て行くなよ』






と、今は無き壁の方を見る。
壊されてから、瓦礫も綺麗に撤去され
あたしとあいつの部屋が繋がってしまった。






『本当に何やってるんだか』




とため息をついたその時
いきなり部屋に阿伏兎が入ってきた







「ハァ…ハァ…、団長居るか？！」





と急いでいるようで額に髪が張り付いている
一体何のようだろうか





『あのさ、あいつの部屋の扉はあっちだけど。
こっちはあたしの部屋だから！！
いくら部屋が繋がったとはいえ、ここは
あいつの部屋じゃない！』





といえば分かった分かった！
と再びあいつの姿を探しはじめた








『神威なら吉原に行く、って準備して
出て行ったよ』






と言えば

何ッーーーーーー？！！

と阿伏兎の声が部屋に響き渡った。
正直クソうるさくて耳塞いだ







「わざと俺置いていきやがったなバカ団長！
あの2人止めるのに身一つあっても足り
ねェってのによ！」






というので、ひとまず阿伏兎をなだめてから
中に入りなよ、と手招きすると
あいつはため息をつきノソノソと部屋に入ってきた





『で、吉原って？』





と阿伏兎に聞けばあいつは目をまん丸にさせ
あたしを見た





「知らねェのか？通りで黙って団長を
行かせたわけだ」






と呟いている
一体なんなんだこんちくしょう。
と阿伏兎を睨んでいれば
ようやく説明してくれた







「怒るなよ？
吉原ってのは、簡単に言やァ男が女を買ったり
金を払ったりしてナニする所だ。」





と言われ思考が停止する






『ナニって、あのナニだよね？』





と眉間にシワをよせると阿伏兎は





「ああ、お前さんが考えてるそれで合ってる」





と頷いた。






『ふーん？あいつもやっぱり男なんだねー』





といえば阿伏兎は静かに首を横に振った






「お前さん団長の事知らねェな？
団長は無類の戦闘好き、そんじょそこらの女
じゃァ団長は満足しねェ。団長が吉原へ行った
目的はただ一つ、
そこに君臨する夜王、鳳仙という男が狙いだ」






『えっ、ホ○？』

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