第69話 『お迎え』 ページ35
〜神威side〜
あいつ自ら真選組の前に現れた？
そんなはずがない。俺は信じないさ
きっとあいつの事だ、真選組に捕まってでも
抜け出そうと試行錯誤しているはず、
そんなあいつを俺は迎えにいく。
「団長、着いたぞ」
「あァ、俺一人で行くよ
お前らは船で待機だ」
そう言って何も言わない阿伏兎は俺の背中を
ただずっと眺めていた事だろう。
ー
ーー
何も考えず春雨から飛び出して来たとはいえ
今は昼の時間帯。お忍びであいつを保護するなんて
俺には到底無理の話し。
真選組の屯所でしばらく様子を見るか、
そう思った俺は塀の上に密かに身を隠した
『ちょ、やめんか！』
と声が聞こえ途端に俺はそちらを振り向く。
するとその先にはAの姿があった
「…A」
一体あいつはなにしてる？
と疑問に思いあいつの前に姿を現そうと
腰を上げた時
「あっ、いけねー手が滑っちまった」
と栗色のあの男の姿が俺の視界に映った
「…あの男」
と知らずうちに拳に力が入り、それと同時に
俺の心の内に黒い感情が呻き出す
A何してるんだ
お前は必ず帰ると約束したのに何故、
そんな男の隣で怒って、笑って、会話してる
お前のあの言葉は嘘だったのか、と
「…お前は俺を_____ 」
ー
ーー
〜夜〜
『ぎゃははは！！ほんっとあれは傑作だった！』
「お前のツボが浅いんでさァ」
とお腹を抱えヒィヒィ笑う。
『じゃあおやすみ総悟、また明日ね』
「へーへー」
と掌をヒラヒラ振られ自室へ戻ったあたし達、
自室の襖を閉めた瞬間
「…はぁー」
と肺に溜まった空気を出した
『…神威』
1人になった途端思い出すのはもちろんあいつの顔
今頃あたしの事心配してるかな、とぼんやり思う
『(数日も帰らなかったら、逆に神威が
心配して迎えに来ているかもしれない)』
と思ったあたしは襖を開けてみる、
月明かりが綺麗で私が初め拉致された時のことを
思い出した
『…。さすがに憎たらしいお前でも
こんなに会えなかったら寂しいな』
そうポツリと呟いた時、塀の上に誰かが立っているのが見えた。月をバックに顔が全く見えないが、
間違いないアレは…
そう思った瞬間あたしは部屋を飛び出した
迎えに来てくれた！！
高鳴る鼓動、速まる足に、息がきれる。
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迷い猫 - キタコレ……神小説キタコレ……！う…うおおおぉぉぉ(((殴ハイスミマセン……でもほんとに神小説です！頑張って！ (2021年10月10日 12時) (
レス) @page38 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - リクのやつありがとうございあしたぁー！！すごく良かったです〜本編楽しみにしてまーす！ (2018年10月24日 22時) (レス) id: b961faacf7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ここねさん» わかりました！短編で作らせて貰いますね！時間がかかってしまうかもしれませんがお待ちください！いつもありがとうございます！ (2018年10月14日 23時) (レス) id: ad4333d411 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - 是非是非！えーとじゃあリクエストします！なんか、高杉との絡みがあってそこで神威ともなんかあって…！みたいなのが見てみたいです！あと、お気に入り登録しました！よろしくお願いします( ＾∀＾) (2018年10月12日 19時) (レス) id: b961faacf7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ここねさん» 高杉との絡みも！とのお願いならば絡ませる事も可能ですよ＾＾ (2018年10月12日 19時) (レス) id: ad4333d411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2018年9月18日 3時
