第56話 『やっぱり君がいい』 ページ22
「確かに一般的に見ればあんたより魅力を
感じられないかもしれない」
と言われ、てめェ…!
とキレそうになったが、神威があたしの声を被せるように再び話し始めた
「だけど、どの女が俺に言い寄ってこようが
俺はあんたより劣った、あの女を選ぶよ」
『一言余計じゃね?????』
いい事を言われているんだろうけど
余計な言葉のせいで全然心に刺さらない。
しかも己の親指をくいっとあたしの方に向けられ
ていて、どんだけこいつは上から目線なんだと
イライラしてくる。
すると姫様が不機嫌そうに言い返してきた
「…だけど、神威様は強い方が
好きではないですか!あの女は強い要素が
全く見られない!それなのに何故!!」
という彼女に神威は
「あんたが持ちえない強い心があるんだよ
…じゃ、俺ご飯食べ終わったし見合いは
もう終わりでいいだろ?」
とよいしょっと腰を上げこちらに向かってくる神威
「神威様!!」
と叫ぶ彼女の声も聞かず、
あたしの顔面を鷲掴みした後
「ご飯、ごちそうさま」
と部屋を2人で出た
ー
ーー
あの後、心配そうに部屋の外で待機してた部下と
阿伏兎はあたし達を見るなり何故か歓声を上げた
「やっぱりこうじゃなくちゃな!!」
と部下が嬉しそうに微笑むが
そんな事関係無しにあたしは 阿伏兎…?
とゆっくり歩み寄る
『てんめぇええええ!!!
あたしを騙したなァァァ!!!』
「だ、団長助けてくれ!!!」
とあたしから逃げ回る阿伏兎を
やだねと、舌を出す神威はどこか嬉しそうに
あたし達を見ている
『そんな事より神威!お前一言余計なんだよ!
なにが劣ってるだ!あァ?!!』
「でも嬉しかっただろ?」
『貶されて嬉しくなる女が何処にいんだよ!!』
と今度は神威と追いかけっこを始めるあたし達。
それに阿伏兎と部下は苦笑しながら
「今回の件で進展すると思ったんですがね」
「ったく、あいつら らしいっちゃァ
あいつららしいがな」
と呟かれてたなんて思いもしなかった
私達だった。
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迷い猫 - キタコレ……神小説キタコレ……!う…うおおおぉぉぉ(((殴ハイスミマセン……でもほんとに神小説です!頑張って! (2021年10月10日 12時) (レス) @page38 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - リクのやつありがとうございあしたぁー!!すごく良かったです〜本編楽しみにしてまーす! (2018年10月24日 22時) (レス) id: b961faacf7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ここねさん» わかりました!短編で作らせて貰いますね!時間がかかってしまうかもしれませんがお待ちください!いつもありがとうございます! (2018年10月14日 23時) (レス) id: ad4333d411 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - 是非是非!えーとじゃあリクエストします!なんか、高杉との絡みがあってそこで神威ともなんかあって…!みたいなのが見てみたいです!あと、お気に入り登録しました!よろしくお願いします( ^∀^) (2018年10月12日 19時) (レス) id: b961faacf7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - ここねさん» 高杉との絡みも!とのお願いならば絡ませる事も可能ですよ^^ (2018年10月12日 19時) (レス) id: ad4333d411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xoxo | 作成日時:2018年9月18日 3時